※ 対談(上)はこちら:イケメンIT社長が、どうしても嫌いなもの
ほかの人にいろんなことを教えるのが好き
楠木:現在、オールアバウトに登録している「ガイド」とよばれる専門家の方々は、何人ぐらいいらっしゃるんですか。
江幡:800人近くの方に登録していただいております。
楠木:ずいぶん多いですね。カバーする分野もあらゆるジャンルにわたっている。
江幡:それはもう、オールアバウトですから(笑)。
楠木:約800人のガイドの方々が、日夜、消費者の「情報の非対称性」を解消するために、情報を提供しているということですね。フェイスブックで知る友達の近況とは違って、内容それ自体が「役に立つ」だったり「面白い」情報に限定されている。
江幡:やっぱり専門家の人の情報は面白いです。だから、私が最も得しているのではないでしょうか。あらゆる情報にアクセスできるわけですから。
楠木:江幡さんは、人に教えることも好きですよね。この前は、旅行に関する情報を教えてもらって、つくづくそう思いました。細かいことまでいろいろと教えてくれますよね。
江幡:自分がヨーロッパを旅行したときに調べたことですね。まず、自分でいろいろと調べるのが好きというのがあります。旅行でも、日程から始まり、訪れる場所など、自分仕様のプランを綿密に立てます。ヨーロッパに行くとなれば、もうヨーロッパ中を検索します。そして、実際に行ってみて、面白かった場所は積極的に他人に教えます。
楠木:江幡さんに教えてもらった中でいちばん印象に残っているのは、フランスのモンブランの近くにあるシャモニーでやるパラグライダーです。
江幡:あれは本当におススメです。まず、標高4000メートルのところまでロープウェーで登って、そこからパラグライダーでふもとまで降りるのですが、1時間くらいパラグライダーで滑空しますからね。しかも、私のときは料金が98ユーロでした。
楠木:こんな体験ができて、日本円で1万5000円以下でしょう。話を聞いて、ちょっとやってみたくなりました。そういう、やった人しかわからないような情報をたくさん教えてもらったわけですが、こういう情報をそれぞれの分野でガイドが提供しているのがオールアバウト。江幡さんはガイドではなくて経営者ですが、わりとガイド体質ですね。
江幡:聖人君子ぶるわけではないのですが、人に教えて喜んでもらうことが好きなんですよ。だから、ホテルのコンシェルジュなんて天職だと思います。
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