クラウドソーシング2強、勝つのはどっち? クラウドワークス vs. ランサーズ

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事業者の「売り上げ」は市場規模の1~4%程度?

矢野経済研究所の推計によると、国内のクラウドソーシングの市場規模は、2013年の約246億円から2017年には約1437億円へと約6倍に成長すると見られている。しかし、この市場規模はあくまでクラウドソーシングサイト上で依頼された仕事の総額を指し、成約に至らなかった仕事の金額も含まれる。実際には、仕事の総額に、成約率および事業者手数料率を掛け算したものが事業者の売り上げになる。

 では、事業者の売り上げはどの程度の規模になるのか?下表に成約率と事業者手数料を変数とし、最高と最低のシナリオをプランニングしてみた。その結果、5年後の2017年クラウドソーシング市場の事象者売り上げは最高のシナリオで約90億円(仕事成約率30%、事業者手数料率20%)最低のシナリオで約15億円(仕事成約率10%、事業者手数料率10%)となった。

会計上はいわゆるネット計上といわれる売り上げ算出方法であり、売り上げから引く原価が発生しない。そのため、ネット計上での売上算出後は人件費や広告費を費用として計上するくらいで、利益率は高くなるはずだ。営業利益率40%前後が目安と推計される。

各事業者がこの中からシェアの何割を占めるかという勝負になり、最高のシナリオで3割のシェアを獲得したとしても売上約30億円で営業利益は約12億円程度だ。 

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