「エコロジー」の真実をどれだけ知っていますか この蘊蓄100章は思わず人に話したくなる

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地球上で起きているさまざまな環境問題を解決するすべはあるのだろうか(写真:noipornpan/iStock) 
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「エコロジー」。意外と知らない基本中の基本から、あまり知られていない逸話まで。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. 「エコロジー」という言葉は、ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルにより1866年に生み出された

02. 元来のエコロジーは生物と生物の関係、生物とそれを取り巻く無機的環境との関係を研究する生物学の一分野

03. 一般的には、自然環境と調和し環境保全や地球に負荷をかけないという意味で用いられる

04. 日本語で「生態学」と訳され、1895年に理学博士の三好学が初めて用いた

「エコロジー」という言葉の語源

05. エコロジー(ecology)は、ギリシャ語「oikos(家)」と「logos(論理)」から合成された造語

06. 「oikos」の後に「nomos(仕組み、習慣、法律など)」を加えて生まれた言葉が「economy(経済)」

07. 「エコシステム(生態系)」という言葉を初めて使ったのは、1935年英国の生態学者アーサー・タンズリー

08. ヘッケルが提唱したエコロジーという学問を、環境保全を目指す社会運動に発展させたのが、米国の環境科学者であり家政学者だったエレン・スワロー

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09. 1962年、米国の生物学者レイチェル・カーソンが『沈黙の春』で化学物質による環境汚染の問題を提起した

10. 環境問題が地球規模の問題として認識されはじめたのは1972年ローマクラブが発表した『成長の限界』が端緒

11. 「人口増加や工業投資により有限な天然資源は枯渇し、環境汚染が自然の詐容範囲を超えて進行する」と警告した「成長の限界」は世界で900万部のベストセラーとなった

12. 6月5日は世界環境デー(UN World Environment Day)。1972年にストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して制定された国際的な記念日

13. オゾンホールが初めて観測されたのは1985年

14. 1987年にはモントリオール議定書を採択。オゾン層破壊の原因物質フロンガス規制を地球規模で申し合わせた画期的な国際条約となった

15. 四大文明のひとつメソポタミア文明のシュメールは森林伐採などの環境破壊が原因で衰退したといわれている

16. 森林は大気中の二酸化炭素を吸収し酸素を放出するため「地球の肺」と呼ばれる

17. 森林はさらに雨水を土中に蓄え、少しずつ川へ流す「緑のダム」としても働く

18. アマゾン川流域の熱帯雨林は世界で消費される酸素の約4分の1を供給している

19. 地球上の森林面積は約40億ha地球の陸地面積の31%

20. そのうち熱帯地域にある森林は18億7000万ha。ここに地球全部の植物の量の50~80%が存在する

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