「銀行」という一言で説明しきれない奥深い存在

意外と知らない基本から蘊蓄100章で解説

「銀行」のシステムはどのように生まれ、普及してきたのでしょうか?(写真:Warchi/iStock)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「銀行」。意外と知らない基本中の基本から、あまり知られていない逸話まで。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. 「銀行」とは、預金や定期積金の受け入れ、資金の貸し付け、手形や為替取引などを行う金融機関のこと

02. 預金・貸出・為替取引の3つを基本業務とし、預金を集め必要なところにお金を融通する間接金融を担う

03. 世界各国にあり銀行の規制に服する金融機関のことを指すが、その範囲は国によってさまざまに異なる

04. 英語の「bank(バンク)」は、〈机やベンチ〉を意味するイタリア語の「banco」が語源といわれている

05. ルネッサンス時代、フィレンツェの銀行家たちが緑色の布で覆われた机の上で取引を行ったことに由来する

06. 日本で銀行が誕生した明治時代に「bank=銀行」と翻訳した理由は諸説あるが、「行」は中国語で「店」の意味

07. 〈金行〉ではなく〈銀行〉としたのは当時の東アジアでは銀が共通価値貨幣として通用していたからとも

08. また、金行(きんこう)よりも銀行(ぎんこう)のほうが日本語として語呂がよかったという説もある

09. 銀行券を発行し政府や諸銀行にとっての銀行となるのが「中央銀行」で、日本では日本銀行がそれにあたる

銀行の呼び方と分類

10. 日本で銀行を名乗るには銀行法によって原則、銀行業の免許を受けている「株式会社」でなければならない

モノ・マガジン3月2日号(2月16日発売)の特集は「1960ニッポン熱中狂時代」などです。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

11. それらは「普通銀行」と分類され、規模や営業地域によって都市銀行、地方銀行、第二地方銀行に分かれる

12. かつては「長期信用銀行」という分類もあったが、現在はそれも普通銀行に転換されている

13. 「信託銀行」とは預金・貸出・為替といった通常の銀行業務に加え、信託業務を行っている銀行のことである

14. 銀行、信託銀行以外にカード会社等の金融子会社を持つ巨大規模の金融持ち株会社を「メガバンク」と呼ぶ

15. これらの定義には当てはまらないものの、銀行とほぼ同じ業務を行なう協同組織の金融機関もある

16. 信用金庫や信用組合、JAバンク、労働金庫等で、これらは銀行法ではなくそれぞれを規定する根拠法がある

17 金融機関の起源は古く、紀元前2000年の西アジアで栄えた古代王朝バビロニアにもあった

18. 当時ハムラビ王が発布した『ハムラビ法典』には〈商人の貸借〉についての規定が詳細に記述されている

19. 当時は、神殿で人々の財産や貴重品を保管したり、穀物や家畜の貸し付けなども行っていたとされている

20. 古代エジプトでは穀物が金の機能を持ち、穀物倉庫が銀行のような役割をしていた

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