「住居」をとことん知りたい人に教えたい知識

歴史をたどり、日本の住宅の価値を探る

世界の古来住居の成り立ちから近年の一風変わった住宅まで、「住まい」をご紹介します(写真:freeangle/PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「住居」。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. 人類の祖先は200万年ほど前、木の上や洞窟で暮らしながら絶えず移動を続けていた

02. フランス・ニースのテラ・アマタ遺跡では世界最古といわれる40万年前の小屋の跡が発見されている

03. 農業が始まり、一カ所に住み着いて木の枝や泥を使った小屋を作り始めたのは紀元前1万年頃と考えられている

04. パレスチナのイェリコ地方で約1万年前の地層から城壁に囲まれた農耕集落とみられる町が発見されている

05. 世界最古の町と評されるイェリコ。遺跡の一部である塔は世界最古の石造建築物といわれている

06. 現存する世界最古の木造建築の塔は日本の法隆寺五重塔

07 紀元前7000年頃には日干しの煉瓦を積み立てた円形の家がトルコで造られた

08. カッパドキアでは紀元前3000年頃には崖や斜面に居住用の洞穴が掘られ住みつく人々が現れた

09. 石や岩のブロックで建物を造った最初の人は紀元前2800年頃の古代エジプトの建築家・医師イムホテプとされ、最初のピラミッドも彼の設計といわれる

10. 紀元前1200年頃の新石器時代・青銅器時代のヨーロッパでは高床式の湖上住居や杭上住居が営まれた

11. それらの遺跡は「アルプス山系の先史時代杭上住居跡群」として世界遺産に登録されている

「domestic」の由来は古代ローマの家屋「ドムス」

12. 古代ローマの上流・中流階級の家屋「ドムス」は大理石造りの豪華なもので、家の奥には浴泉も設けられた

『モノ・マガジン』2月16日号(2月1日発売)。特集は「小さな家の、ものがたり」などです。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

13. 「ドムス」は家屋を意味するラテン語で、英語の「domestic(家庭の)」はこのドムスが語源

14. 一方で古代ローマの庶民の住居として「インスラ」という4~5階建ての集合住宅が生まれた

15. 木材の骨組みに漆喰を塗り固めた木骨造の住居が誕生したのは1世紀頃のヨーロッパの森林の多い地域

16. 3世紀頃に荘園領主や貴族の館としてシャトーが登場

17. 中世ヨーロッパでは貴族間の派閥争いなどから壁や塔を備えた防御施設が建てられ、これらはやがて貴族の権威を示す城や宮殿に発展していく

18. イタリアでは貴族の都市部の邸宅としてパラッツォ、カントリーハウスとしてヴィラが建てられた

19. 16世紀の建築家アントニオ・パラディオがイタリアの都市ヴィチェンツァに建てたヴィラは世界遺産のひとつ

20. 日本の住居のはじまりは竪穴式住居

次ページ礎石や瓦の技術が伝えられたのは平安時代
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