「住居」をとことん知りたい人に教えたい知識 歴史をたどり、日本の住宅の価値を探る

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81. 日本は中古住宅の流通量は住宅市場全体の2割弱

82. 米国の物件の価格は治安のレベルによって左右される

83. 日本人の生涯引越し回数は平均で4回程度、米国人の生涯引越し回数は平均17回に及ぶ

84. 米国ではリフォームを繰り返しながら中古物件に住むことから住宅の寿命は平均44年と長め

85. 葛飾北斎は引越し好きで知られ生涯に93回転居した

必要最低限の設備だけで成り立つタイニーハウス

86. タイニーハウスは米国で1990年代に提唱され、大きなムーブメントとなっている家の形

アメリカで大きなムーブメントとなっているタイニーハウス(写真:Mechelle Brooks/iStock)

87. タイニーハウスのブームのきっかけは、建築家サラ・スザンカの著書『Not So Big House』といわれる

88. 1999年に米国の美術教師ジェイ・シェーファーが自身のタイニーハウスでの生活や考えを綴った『The Small House Book』を出版、2000年に建築雑誌で賞を受賞した

89. タイニー(小さい)ハウスは10m2から20m2の平屋が多く、キッチン、トイレなど必要最低限の設備が設置される

90. 車でけん引して移動可能なトレーラーハウスもタイニーハウスのひとつに数えられる

91. トレーラーハウスには固定資産税がかからない。ただし運搬する際の費用として50万~100万円が必要となる

92. 狭小住宅は一般に15坪以下の土地に建てられる住宅

93. 9坪ハウスは増沢洵の「吹き抜けのある家ー最小限住居」を原形として、定められた5つの原則のコンセプトを踏襲したうえで数々の建築家にリメイクされている

94. 安藤忠雄の「住吉の長屋」は大胆な構成の狭小住宅で建築界に大きな影響を与えた初期の代表作

95. 東京・神宮前のわずか6坪の敷地に立つ「塔の家」は建築史に残る名作住宅といわれる

96. コルビュジエの終の棲家「カップ・マルタンの休暇小屋」は3.66m四方の8畳ほどの小さな丸太小屋で必要最小限の家具だけが配置された住宅建築の原点とされる

97. 鴨長明が『方丈記』を著した方丈庵は800年前に実践された一丈(3.03m)四方のモバイルハウスだった

98. 日本ではゼロエネルギー住宅の普及を後押しするために一定の条件をクリアした場合に補助金が交付される

99. 「ゼロエネ住宅」は断熱材による20%以上の省エネと、自家発電設備による80%以上の創エネで実質的に消費ルギーをゼロに抑える住宅

100. 親世帯と暮らすと相続時に土地の評価額が80%減額される小規模宅地等の特例が適用=相続税がお得になる

(文:森谷 美香、モノ・マガジン2019年2月16日号より転載)

参考文献・HP:『世界10000年の名作住宅』『世界を変えた建物』(エクスナレッジ)、『住まいの歴史』(三省堂)、『世界の住まい6000年』(彰国社)、ほか関連HP
モノ・マガジン編集部

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『モノ・マガジン』はワールドフォトプレス社が発行するモノ情報誌。原則、隔週で発行している。公式サイトhttp://www.monomagazine.com/

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