言っていることは150%正しい。間違っていない。しかし外の風に触れていないために、せっかくいいことを言ったり、やっていてもなんの発展性もないことになりかねません。さらに、それをどう広めていくか、という手段もノウハウもないと、折角のきっかけがあっても、後が続かず、結局立ち枯れてしまうものです。
やはり、地方の改革を志す人は手厳しいコメントが多くとも「東洋経済オンライン」、「週刊東洋経済」のようなところで、もまれないとだめだ、と思うわけですよ。「そんな言い方じゃわからんよ、伝わらんよ」ということがワタクシなんかから見ると多々あるわけで「井の中の蛙」ではあきまへん。
さて、われわれの主張の中で、これはワタクシぐっちーの日本経済そのものに対する主張でもあるわけですが、人口減少の問題が日本の場合には避けては通れないわけですね。その時に、日本全体で見ると、如何に出生率を伸ばすかとか挙句の果てにはついに移民だとか、という話になる。
「人口増の幻想」から、いいかげんに離れよ
つまり頭は「いかに人口を増やすか」に拘泥しており、これは地方になるともっと激しくなって、さらに如何に移住者を獲得するか、となってそのために一人300万円の補助金を出してみたり(これも3億円ならわかるんだけど、300万円を当てにしてくる人って、要するにそれすら稼げないという人しか来るわけないですよね。しかも2年とかの期限付きで・・・、ですよ)、とにかく税金の無駄遣いのオンパレードになる。
また、やれインバウンドだ、挙げ句の果てはB級グルメだ、ゆるキャラだとか、本当は如何に他の地域(他者)を出しぬくか、に注力しなきゃいけないのに、如何にみんなと同じことをやるかに注力し、そこに税金を投入していく。ゆるキャラも、B級グルメもどうなったか、なれの果てを見てほしいと思います。実際に、時事通信などの報道によると、2011年に始まった「ゆるキャラグランプリ」は終了が検討されているわけですね。残念ながら、みなさんの税金はすでに大量に投入されてしまっていますけど。
われわれの主張は簡単です。「日本の人口なんて増えっこありません。国単位でも無理なので、地方単位ではもっと無理です・・・」って話をすると、読解力のない人はすぐ飛躍して、「君は経済成長なしに日本が生きていけると思っているのか!」、とけんかを売ってきます。
ワタクシが言いたいのは、人口が減少するという前提に立って、その中でできる経済成長を模索しなさい、これはやればできるでしょう、と言っているわけであって、実際にフランスのシャンパーニュにしても、カマンベールにしても、さらに言えば人口2万人弱のイタリアの町マラネッロにあるフェラーリにしたって、「つぶれそうな農村」みたいなところで作っているのに、彼らは世界中を相手にして、大金を稼いでいるという現実があるわけではないですか。
たとえ自分たちの地域の人口は増えなくても、世界のどこかで人口は必ず増えているし、金持ちも確実に増えているのです。それが日本国内、あるいはどこかの県にいないからといって成長できません、というのではあまりに知恵がないのではないか、ということなんですね。実際、この期に及んで、日本はまだ地方人口が増えるという前提で計画が遂行されている。しかし、ようやく無理なことがわかってきました。
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