「1本25万円」の生ハム店に予約が絶えない理由

居酒屋からの決死の転換で新境地に

そして顧客視点の競争要因を横軸に取り、それぞれ顧客から見たレベルを「高い」「低い」でスコアを付けると、一般的な居酒屋の戦略がわかる。この図を、ブルーオーシャン戦略では「戦略キャンバス」と呼ぶ。まっさらな帆布を「キャンバス」というが、まさにこれから戦略を描くためのまっさらな画板である。

そしてこの戦略キャンバス上に描かれる曲線を、顧客に提供する価値を示すことから「価値曲線」という。価値曲線は、ちょうどキャンバス上に描かれる絵画のようなものだ。戦略キャンバス上に価値曲線を描くと、絵画のように戦略の全体像が一目瞭然だ。

優越感に浸りたい52歳経営者をターゲットに

次にターゲット顧客について考えてみよう。

山本さんはターゲット顧客を「52歳の経営者。優越感に浸りたい、人に自慢したい、モテたいと思っている人」と考えた。この人たちにとって一般的な居酒屋はつまらない。

「仕方なく居酒屋に行く」という人もいれば、「あえて居酒屋には行かない」「居酒屋に行くなんて考えたこともない」という人もいる。つまりこれらのお客さんは、非顧客層なのだ。

次ページ4つの戦略を明確にしたIBERICO‐YA
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