これまでの結婚という生活の場では、「外での社会的評価」が女性に求められることはありませんでした。母親世代は家にいて、働いたことがないという人も多いから、子どもにアドバイスもできない。誰かに教えてもらって女性が外で働き、結婚すればいいのか、難しいところです。
ですから、今こそ結婚に対する考え方を変えてほしいのです。仕事で成功していてバリバリ活躍している女性は、折れなくていい。自分が下がらなくていい。むしろ、自分がもっといい生き方をするためにパートナーを見つけるんです。
「結婚によって人生がもっと楽になる」という感覚でいればいい。男性の胃袋をつかむことなんて、考えなくてもいいんです。つかみたかったら1カ月に1回でもいい。自分が食べたいものがあったときに作る。あるいはそれを作ってもらう(笑)。自分主体でいいのです。
どんなパートナーを求めているのかを見極めるには
今の時代、誰もが無理に結婚をする必要はまったくない。ただ、したい場合は、なぜしたいのか、どうしてパートナーが必要なのか、どういうパートナーだといいのかきちんと考えるべきでしょう。それを見極めるために、結婚相談所の会員には、1年間にわたって毎日、手帳に「今日、何が嫌だったか」を1~3個、書いてもらうようにしています。自分の「気持ちカード」みたいなものです。
例えば、「重いペットボトルを2本買って持って帰って手が痛かった」であれば、自分の相手は家事を手伝ってくれる男性がいいのだな、となる。自分の不満やストレスを明確に文字にすれば、今の自分の生活に何が足りていないか、それを補ってくれるにはどんなパートナーが必要なのか見えてくる。
働く女性の場合、「お金がなくて困りました。欲しいコートが買えませんでした」とは書かないでしょう。でも、「旅行したいけれど、友達と休みが合わない」と書くかもしれない。そうしたら、有給がたっぷり取れる男性がいいかもしれません。自分が必要としている人は、今のライフスタイルに必要な人なのです。
ですから、婚活で出会う相手には自己開示をしていくのがいいでしょう。「自分はこういう人間で、こういう生き方をしている。こういう日常を送っている」という内容を伝えることが大切です。それで相手にも、「あなたは?」と聞く。
ライフスタイルにどんな相手が必要なのか、自分の気持ちを見つめ、相手とコミュニケーションを取ることで自ずと答えが出てくるものなのです。
(構成: 斉藤真紀子)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら