この新生銀行に続くように、次々に手数料改悪を発表する銀行が増えた。じぶん銀行もその1つ。
じぶん銀行は、取引条件によって判定される5つのステージのうち、ステージ1「じぶんプラス1」の優遇特典がなくなる改定をした。ATMの利用手数料について、これまではステージ1(残高10万円未満)でも預け入れは無料、引き出しも月2回まで(ゆうちょ銀行は月1回)は無料だったが、その優遇がなくなり、入出金にかかわらず1回108円(ゆうちょ銀行は216円)の手数料がかかる。
新生銀行の残高100万円以上と比べればハードルは低いとはいえ、無料回数ゼロは厳しい。新生銀もじぶん銀も、自前のATMを持たない銀行なのだから、なおさらだ。
これで、取引条件なしでほぼ365日24時間手数料無料で入出金可能な銀行は、ゆうちょ銀行とイオン銀行くらいとなった(どちらも自社ATMの場合。ちなみにセブン銀行とローソン銀行は時間によって手数料がかかる)。
しかし、ゆうちょ銀行も2019年4月からの払込手数料の引き上げを発表している。褒めてばかりはいられない。(記事内の手数料は税込み)
休眠預金にならないよう親切な銀行は?
ご存じのように、「休眠預金等活用法」がスタートし、2009年1月1日から10年以上、入出金など取引のないわれわれの預金(普通預金、定期預金、貯蓄預金など)は休眠預金として扱われ、民間公益活動に活用されることになっている。
銀行には、その認定をしたり預金者に通知をしたりという作業が発生する。原則として1万円以上の残高があれば郵送などで知らせることになっているので、その手間も膨大だろう。通知が来るまで待たなくても、自分に心当たりがある預金があったらどうすればいいのか。
昔々に口座を開いた人が多いだろうと思われるメガバンクで調べてみた。各行のサイト上の「よくある質問(FAQ)」ページに行き、「古い通帳」とキーワード入力してみる。
ぱっと反応したのは、みずほ銀行と三菱UFJ銀行。「お客さまの預金は大切にお預かりしていますので、古い通帳やキャッシュカードも引き続きご利用いただけます……」というのはみずほ銀。しかも、合併元である 旧第一勧業銀行、旧富士銀行、旧日本興業銀行の通帳などは“そのままでは使えない場合があるので、取引店に連絡するか、お近くのみずほ銀行にご来店ください”とある。
かつて口座を開いた支店まで行かなくていいと言ってくれている。また、その際に持参するべきものも一覧で書いてあり、わかりやすい。
三菱UFJ銀行の場合も、Q&Aで「古い通帳」と検索すると、休眠預金の説明にとぶ。さらに詳しい説明へのリンクがあり、預金通帳・証書・キャッシュカード・取引印が見当たらない場合の手続きについても案内があった。受け付けについても、お近くの支店へご来店くださいとある。
三菱UFJ銀行も合併を繰り返してきた銀行だ。旧東京三菱銀行、旧UFJ銀行、旧三菱銀行、旧東京銀行、旧三和銀行、旧東海銀行のご預金も含みます、とあるのも、みずほ銀行同様ありがたい。
残念ながら、三井住友銀行は、「古い通帳」では反応なし、「休眠預金」でヒットしたが説明はそっけない。古い通帳が見つかったとき、どうすればいいかは記載が見つけられなかった。もし詳しく説明があるのなら、もっと簡単に検索できるようにしてほしい。
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