1カ月検証!キャッシュレス決済はトクなのか

クイックペイやLINE Payをフル活用の結果…

消費増税後の消費冷え込み対策として、キャッシュレス決済をすればポイントバックをするというが…キャッシュレスに変えれば本当にオトクなのだろうか?(写真:YakobchukOlena/iStock)

3度目の正直か、消費増税がいよいよ2019年10月に実施されそうだ。生活に欠かせない飲食料品は軽減税率の対象になるとはいえ、外食は対象外だから牛丼もハンバーガーもイートインコーナーで食べるお弁当も税率10%に上がる。食品だって、原材料費やら配送費やらのあちこちに増税分がのっかるわけだから、結局はじわじわ売り値が上がっていくだろう。我々の生活にダメージであることは間違いない。

そうした増税後の消費冷え込み対策として、政府はキャッシュレス決済をすれば最大5%のポイント還元をすることを打ち出した。クレジットカードやデビットカード、電子マネー、コード決済などで代金を支払えば、中小企業の店舗なら5%、フランチャイズのコンビニ店なら2%、というようにポイントをバックしてくれるという。

一般消費者のメリットは実際どうなのか

今の制度設計では、一般消費者が買い物をすることが多いデパートや大手スーパーは還元の対象から外れると思われるが、彼らも売り上げの落ち込みを防ぐべく、自前でポイント施策を打ってくる可能性は高い。とにかく街中にさまざまなポイントがあふれることになりそうだ。

この連載の記事一覧はこちら

「現金派」VS「キャッシュレス派」と対抗軸で語られることが多いこの2つ。キャッシュレス派の言い分としては、手元に現金がなくてもATMで手数料を払って引き出す必要がない、会計もスムーズに進み小銭も要らず財布がすっきりする、さらには支払った記録が残るので家計の管理も楽になる、というあたりが聞かれる。もっと言うなら、キャッシュレスはグローバルスタンダード、現金主義の日本は後進国だ――と。

このあたりは重要なポイントではあるだろうが、今回の本題はそこではない。ズバリ、キャッシュレスにしたら、本当にオトクなのだろうか。現金で払うのと比べ、どれほど違うのか。それが一般の消費者にとっていちばん大事ではないかと思うからだ。

店舗にとって現金を扱わないほうがレジは楽になるし、省人化にもつながるのは言うまでもない。しかし、我々にとってのメリットは実際のところどうなのか。ゴリゴリの現金派である筆者が、ひと月の間、払えるところはすべてキャッシュレス払いを試してみた結果をご紹介する。

今回は筆者が現金払いをしている生活費(主に食費、日用雑費、外食費、交際費)をキャッシュレス決済に変えて検証することにした。

そのためにはまず、普段利用している店で使えるキャッシュレス手段が何かということをリサーチしなくてはいけない。どの店でも同じツールが使用可というわけではないからだ。

次ページ高還元率カードがベストとは言えない
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 見過ごされる若者の貧困
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
  • iPhoneの裏技
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT