これは、普段自分がどこのコンビニを利用するかで順位が動きそうだ。今後のサービスに期待を込めて、コンビニユーザーがトクする銀行の1位はローソン銀行としたい。
やはり外せない、ポイント還元はどこがオトクか?
消費増税対策で盛り上がっているポイント還元。銀行でもポイント付与に力を入れているところは多い。特に気になるのは、イオン銀行、セブン銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行。それぞれのキャッシュカード(デビットや電子マネー一体型)で支払った場合を比較する。
まずイオン銀行のキャッシュカードといえば、電子マネーWAONにクレジット機能が付いた一体型のイオンカードセレクト。イオン銀行口座からのWAONオートチャージ200円ごとに1ポイント、電子マネーWAONの利用200円ごとに1ポイントとWAONポイントが2倍貯まる。
イオン銀行を給与振り込みに指定すれば毎月10ポイント、口座振替1件につき毎月5ポイント付与される。電気・ガス・水道・ケータイ料金の4つなら合計なら20ポイントだ(クレジット利用のポイントはWAONポイントではないのでここでは含まない)。
同じく電子マネー系のポイントが貯まるセブン銀行。セブン銀行のnanaco一体型あるいはひも付け型デビットカードの場合、セブン-イレブンでデビット支払いすれば購入金額の1.5%が、イトーヨーカドーや西武、デニーズなどセブン&アイグループなら1%のnanacoポイントが付く。
JCB加盟店での支払いでは0.5%だ。利用時における還元率だけで比較すればセブン銀行のほうが高いとはいえる。WAONを貯めるかnanacoを貯めるか、これは根が深い比較になる。なにせ、お互いのATMでは、お互いのカードは使えないというライバル関係だ。自分の生活圏がいずれであるかで、勝ちを決めるほかない。
次に、こちらもライバル同士の住信SBIネット銀行と楽天銀行。住信SBI銀のVisaデビット付きキャッシュカードは、月間の利用金額の合計1000円ごとに6ポイントの「スマプロポイント」が貯まる。0.6%還元ということになる。また、給与受取口座への指定で30ポイント、口座振替1件当たり5ポイント。貯まったポイントは、500ポイント以上100ポイント単位で現金またはJALのマイルに交換可能だ(交換比率はそれぞれ異なる)。
対して楽天銀行デビットカード(JCB)は100円ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントが付くが、楽天市場の支払いなら2ポイントにアップ。1~2%還元となる。また、楽天銀行にも取引に応じてポイント付与があるハッピープログラムがある。給与の受け取り1~3ポイント、口座引き落とし1~3ポイントと、こちらは微妙な数字。ただし、楽天証券での取引も対象になるため、投資商品の売買をしている人にはそれに応じてポイントが貯まるだろう。
この対決は、筆者は楽天銀行を勝ちにしたい。スマプロポイントは500ポイントからしか交換できないのが難点だからだ。利用金額だけで500ポイント貯めるには、月に3万円ずつ使えば3カ月、2万円ずつなら4.5カ月かかる(ポイントには有効期限があり付与月の翌々年度3月末まで)。利便性では楽天が優位だろう。
なお、デビットカード利用でキャッシュバック方式を取っている銀行もある。主にメガバンクがそうだが、還元率はみずほJCBデビットが0.2%、SMBCデビットが0.25%(ポイントバックだと0.5%)、三菱UFJ-VISAデビットが0.2%だ。しかし、みずほや三菱は年会費がかかる(無料になる条件あり)。
年会費無料でキャッシュバック率が高いのは、ソニー銀行のVISAデビット付きキャッシュカードSony Bank WALLETだろう。国内利用で0.5%、利用状況のステータスによって最大2%までキャッシュバックされる。キャッシュバック系では、ソニー銀行が1位と言っても過言でない。
つまるところ、銀行はATMから引き出さずにデビットカードで預金を使ってほしい、そのためにポイントやキャッシュバックのサービスをするという流れがはっきりしている。そして取引はアプリでお願いします、というわけだ。
いろいろ見てきたが、まずはメインで使っている銀行のサービス変更を見落とさないことが第一だ。トクもむろん大事だが、損をしない銀行と付き合うことが肝要なのだから。
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