注文殺到のラグビーW杯チケット、争奪戦の裏側 主催者側「非常に好調で手応えを感じている」

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海外メディアも日本大会でのチケット人気に注目する。ラグビーW杯は今回で9回目だが、欧州や南半球の国以外で開催されるのはこれが初めて。それだけに、一部では集客面での不安などが指摘されていた。想定以上の人気は「ポジティブ・サプライズ」。

「多くのファンの流入で悲観的な見方は払拭された」(フランスの日刊紙「ル・フィガロ」の電子版)などと報じている。

とくにフランスは世界のラグビー強豪国の一角。次回2023年大会の開催国ということもあって関心が高い。「ル・フィガロ」の電子版は「フランス代表が決勝まで進めば、日本の5都市を転戦するという夢を見ることができる」などとして、決勝戦が行われる横浜をはじめ、東京、福岡、大分、熊本各都市の見どころなどをまとめた記事を掲載した。

チケットはまだ完売していない

今大会のチケット販売の仕組みはやや複雑だ。購入希望者にとってわかりにくいのは、180万枚のチケットがすべて完売していないにもかかわらず、一般向けの抽選販売で落選者が相次いでいることだろう。

日本大会のチケット販売は組織委員会と、W杯の運営管理を行う「ラグビーワールドカップリミテッド(RWCL)」の2つの組織に割り当てられている。前者が個人向け(国内・海外問わず)、後者が各国のラグビー協会やスポンサーなど団体向けの販売をそれぞれ手がける。

ラグビーW杯のような国際的スポーツイベントでは、こうした販売形態が珍しくないと大内氏は話す。

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