アメリカに渡ったゴルフ少女が選ぶ英才教育

18歳の小野里リアさん、「夢」のある挑戦

現在、日本体育大で女子大生プロとして学業とゴルフを両立させて活躍する河本結も複数校のスカウトから誘いを受けたという。世界ジュニアゴルフでは、2015年3位(15-17歳の部)、16年7位、17年5位(15-18歳の部)とトップテンに入っている。

「6大学から誘いがありましたが、4年間やるというのが条件でした。アメリカに行きたかったのですが、プロテストも受けたかったので。ただ(進路として)大学というのが頭に入りました」と、その後日体大に進み、昨年プロテストに合格している。

小野里さんは2018年も世界ジュニアゴルフの日本代表を勝ち取り、世界ジュニアゴルフに2度目の出場。「私は知らなかったのですが、スカウトが見てくれたようで」という。ハーフの顔立ちもあったのだろうか、アメリカの大学スカウトの目に留まった。20位で大会を終えた時に「5、6校から奨学金のオファーが来ました」という。

2017年PGM世界ジュニア日本代表選抜大会の西日本決勝大会2位になった小野里リア選手(写真:国際ジュニアゴルフ育成協会提供)

奨学金といっても、全額補助や一部補助など個人によって違う。そのスポーツのレベルも重要だが、それ以上に学力も重視され、全額補助を受けられるためにはゴルフに限らず、プレーと学業成績を両立させる必要がある。もし奨学金なしに留学となると、私立、公立で違いはあるが、学費を含めて年間400万~700万円、4年間で2000万~3000万円といった高額の費用が必要になるといわれている。

留学にあたって「SAT(Scholastic Assessment Test)」というアメリカの大学進学適性試験(数学と英語)を受けた小野里さんは、平均以上の高得点を取ったことで、現実味を帯びてきた。

小野里さんはODUで即戦力として期待されている

オファーのあった大学の中で、NCAAのゴルフの最上位カテゴリーのDivision1に属し、約260校中60位ぐらいのチームで、ゴルフの練習環境も整っているということでODUに決めた。大学があるのはバージニア州ノーフォークという街。アメリカ海軍の基地があるといえばわかる方も多いと思う。

入学は通常は9月だが、チームが団体戦出場ギリギリの5人しかいないため、1月から合流することが条件だったという。即戦力として期待されているのだ。

小野里さんの場合は、もともと英語が堪能というアドバンテージがあったのは確かだが、ゴルフの練習をしながら、「勉強も好きなので」としっかりとやっていたのが、スカウトされて全額奨学金を受けられるレベルになった。

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