去年最下位の楽天はどこまで復活できるか プロ野球は2月から春季キャンプが始動した

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右肘を痛めた影響でスローイングの精度が上がらず、外野手転向等の噂が出ていましたが、私としてはこれまでどおりショートとして不動のレギュラーをつかんでほしい。西巻選手や山崎剛選手、三好匠選手もいますが、茂木選手の打撃は3選手と比較しても別格です。

昨年の球団の得点力不足という課題を解消するためには、打線の中に茂木選手が不可欠でしょう。雑な言い方になるかもしれませんが、「守備でミスを犯しても打撃で取り返す」くらいの図太い考えで今年はやってほしいですね。

もう1人忘れてはいけないのは、ウィーラー選手! 彼も怪我の影響で昨年は成績を落としましたが、技術的にはクリーンナップを任せられる選手。

ウィーラー選手と筆者(写真:筆者提供)

人気者で、チームのムードメーカーでもあるウィーラー選手が一昨年同等の活躍を見せてくれれば、チームとして優勝争いに絡んでくるのではないかと推測しています。投手編はまた次回にお話ししましょう。

楽天草創期のキャンプを改めて振り返る

最後に恒例の私の野球人生の振り返りを。

楽天創設1年目、2005年の久米島キャンプを打ち上げ、宮崎県日向市での2次キャンプに入ってからは、紅白戦などの実践練習がメインに行われました。日向市といえば近鉄在籍時の8年間、春と秋のキャンプでお世話になっていた土地です。

チームとメンバーは変わりましたが、私自身がプロ野球選手としての土台を作り上げた、お倉ヶ浜球場での練習は、熱の入ったものになったのを覚えています。

施設等は1年前となにも変わっていませんでしたが、久米島キャンプのときと同じように多くのファンと報道陣に迎えられました(近鉄のキャンプには数えるほどのファンと報道陣しかいなかった……苦笑)。

日向キャンプでは、練習メニューを消化していく中で、私個人としても体調も技術も、これから始まるオープン戦、そしてレギュラーシーズンに入っていく準備はある程度できた感じがあり、満足のいくキャンプだったと思います。

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