就職して社会人になると、自分の時間が一気に少なくなることに驚くかもしれない。厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査」では、有給休暇の年間平均取得日数は9.3日となっている。さらに、経団連が会員企業などを対象に調査した「労働時間等実態調査」によると、2017年の年間平均時間外労働時間は全体で252時間、月に換算すると21時間となっている。
国や企業も、働きやすい環境を整備し、ワーク・ライフ・バランスの対応を進めている。直近では労働基準法の改正により、2019年4月から、企業が従業員に対して有給休暇を年5日以上取得させることを義務化する。対応できない企業に対する罰則規定も導入される。
就職活動生にとっても、ワーク・ライフ・バランスや長時間労働を避けたいという観点から、残業時間や有休休暇取得日数は重視する項目になっている。では、「自分の時間が取りやすい会社」はどこか。そこで、『就職四季報』(総合版)の最新版のデータから、月平均の残業時間が15時間未満、かつ年平均の有給休暇取得日数が10日以上の企業をピックアップし、ランキング形式でまとめた。対象は掲載企業1286社のうち、208社が該当した。
1位の日本食研ホールディングスの月残業時間は48分
ランキングを作成するにあたり、残業時間の少ない順で掲載しているが、同順位の際は有給休暇取得率順にランキングしている。ただし夏季休暇などの特別休暇は含めていない。
5時間未満の会社は11社。トップは、未上場でたれなどの調味料大手の日本食研ホールディングスで、残業時間は0.8時間と1時間を切っている。同社は前年度に引き続き残業時間が1時間を切っている。年間の平均有給取得日数は12.1日だ。
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