就活生が採用面接でやりがちな「4つの過ち」 「面接で評価されない人」には共通点がある

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評価されない面接特徴2 自己PRのエピソードが「タイトルありき」

面接において、志望動機と並ぶ難関が「自己PR」だ。

多くの就活生が「自分にはアピールできるエピソードがない」「長所がない」と頭を抱えている。そのため、就活サイトでどんな自己PRがよいのか事例を調べたり、過去の経験でわかりやすいタイトルがついたものを探す人が多い。最終的には、「アルバイトリーダー」や「サークルの〇〇担当」といった、多くの就活生とダブるエピソードになってしまう。

そんなありきたりのエピソードよりも、自分が最も詳細まで話せる実体験を話したほうがいい。次の切り口で情報を整理して伝えることで、ちょっとした話でも「等身大の自己PR」になる。

どんな課題があったのか?
その課題を解決するためにどんな創意工夫をしたのか?
成果が出るまでどのようなプロセスをたどったのか?(PDCAサイクルほどきれいじゃなくてもよい)
もし、自分で希望して行動したこと、担当した役割であれば、なぜ希望したのか?

自己PRは、中身よりも情報を整理して話すことが大事

経験の種類なんて、正直何でもいい。数千人の自己PRを聞いてきて、「内容ではなく、自分がちゃんと理解してその話をしているか」のほうが重要だと感じている。

ゲスの極み乙女。の休日課長さんがインタビューの中で、面接の必勝テクニックについて触れている。課題を明示し、それを解決するためのプロセスや創意工夫を行ったエピソードを自己PRとして話すことを勧めており、非常に的を射たアドバイスだと思う。参考にしていただきたい。

評価されない面接特徴3 「同業は御社だけ受けている」という不自然な嘘をつく

面接の場で「うち以外に同業他社は受けていないの?」と聞かれた際、「はい、御社だけを受けています!」と答えてしまう人がいる。どんな仕事をしたいか、どんな業界にいきたいかという方針に沿って企業を受けているのであれば、同業他社を受けていないのは逆に不自然ではないだろうか。むしろ他社を受けている状況は認めつつ、他社との差別化ポイントを説明したほうが得策だ。

この場合、差別化ポイントはあまりに見当はずれでない限り、何でもいい。「何を言うか」よりも「どのようなスタンスで言うか」が重要だ。

自身の仕事選びの条件、軸に沿っているのであれば、基本的に同業他社でも入社する意向があることを説明する。
そのうえで、同業他社と比較して、面接に臨んでいる会社の志望度がいちばん高いことを強調する。
さらに、その会社が採用サイトや企業説明会で推していた特徴を差別化ポイントとして挙げる(相手が自分から「差別化ポイント」だと思っていることなので)

この時、差別化ポイントは、1つではなく複数挙げるという点が重要だ。1つだけ挙げてしまうと、「それだけなら、そんなに違いはないのでは?」と相手に反論の余地を与えてしまう。できれば、差別化ポイントは3つは欲しい。人は3つ以上の理由があると、納得する傾向があるからだ。

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