就活生が採用面接でやりがちな「4つの過ち」 「面接で評価されない人」には共通点がある

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業界を絞っておらず、本当に同業他社を受けていない場合でも、何かしら企業を絞る就活軸を示し、「その軸に沿って御社を受けています」とアピールする必要があるだろう。

評価されない面接特徴4 面接だからといって、「客」のように振る舞う

面接は、かなり緊張する場でもある。特に新卒の就活では、面接の経験がほとんどなく、さらにどの企業も一発勝負だから、緊張するなというほうが無理だろう。しかし、だからといって「客」のように振る舞ってはいけない。

「客」のような振る舞いとはどういうことかというと、「相手が話してくるのを待つ」という、主体性のない振る舞いのことだ。「面接なのだから、相手が質問したことだけに答えるのは当たり前だろう」という声が聞こえてきそうだが、そこに落とし穴がある。

受け身ではなく、参加者の意識を持って臨む

面接は、採用合否を決めるために「情報(志望動機、自己PR等)」だけでなく「コミュニケーション能力」も見ている。ここで言う「コミュニケーション能力」とは、「スキル」だけではなく、「意識」も含まれている。受け身の意識でコミュニケーションを取るよりも、自分から主体的にコミュニケーションを取るほうが、当然高く評価される。

もちろん、独り善がりな一方通行のコミュニケーションのことを言っているのではない。相手の質問に回答しつつ、一緒に「良好なコミュニケーションの場」を創ることに協力するスタンスを示すことで、コミュニケーションに対する主体性を感じてもらえる。「観客」ではなく「参加者」として、面接というコミュニケーションの場に臨む意識が大切だ。

ほかにも面接でやってはいけないことはある。そこで、ここで触れた内容も含めて「就活(転職含む)の面接で、やってはいけないこと◯選」をアップした。常時アップデートをし、項目を追加していくので、こちらも参考にしてもらいたい。

面接というのは、学生にとっては慣れないことかもしれないが、社会人になると、営業の商談(プレゼン)や会議、ミーティング、上司や先輩への報告など似たような状況が日々発生する。だから、就活のときだけの付け焼き刃的な面接対策をするのではなく、社会人になってからも役立つ本質的な対策をするべきだ。

面接は「コミュニケーションの場」であることを再認識し、その場を良好な状態にするための「主体性」を持ち、「等身大の情報(ちゃんと自分の実体験で理解している情報)」を話せるようにしてほしい。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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