3位は昨年2位からひとつ順位を下げたキーエンス(3718点)。FAセンサーなど検出・計測制御機器大手の同社は、生産は国内の他社工場などに任せる「ファブレス企業」。成長性861点、収益性857点、安全性1000点、規模1000点と安全性、規模に加えて成長性、収益性も高い。
無借金経営で安全性の高さは際立つ。さらに、ここ数年、変則決算で若干わかりにくいものの売り上げも大きく増加。2019年3月期は6200億円を見込む。利益水準も高く営業利益率は50%を超えている。今年はランクダウンしたものの、十分トップが狙えそうだ。
4位は昨年6位から上昇したミクシィ(3660点)。成長性999点、収益性991点、安全性910点、規模760点と成長性、収益性が高得点。2013年に提供開始の「モンスターストライク」が収益の柱で2018年3月期は売上高営業利益率38.3%、ROE24.6%と高い収益力を誇る。
ただ、2年連続減収減益と成長に陰りが見えてきた。2019年3月期はさらに大幅な減収減益予想で次回の順位低下は避けられそうにない。
5位はリクルートホールディングスと任天堂が3638点で並んだ。リクルートは成長性857点、収益性781点、安全性1000点、規模1000点。任天堂は成長性880点、収益性758点、安全性1000点、規模1000点だった。
リクルートは求人情報検索エンジン「インディード」の好調などで2018年3月期の売上高は2兆1733億円と初の2兆円超え。ROEも18.2%と高く各分野ともバランスよく得点した。
任天堂は2017年3月期の売上高4890億円が2018年3月期には1兆556億円に倍増。ROEも10%を超える。ゲーム機「スイッチ」向けのソフトが好調で2019年3月期も絶好調の見込み。かつて第3回から第5回まで3年連続トップだった同社が見事な復活を果たした。
SUBARUはランクダウンし7位
7位は第10回、11回と2年連続トップだったSUBARUが昨年4位からダウン。総合得点は3611点。成長性789点、収益性822点、安全性1000点、規模1000点と各部門とも依然高得点だ。
ただ、2018年3月期の売上高は3兆4052億円で前年3兆3259億円から2.4%増だったものの営業利益は7.6%減の3794億円、当期利益はエアバックリコールも響き、22%減の2203億円と成長力には黄信号が灯る。
2019年3月期はエンジンリコールの影響もあり、さらに減収減益の見込み。首位復活は難しそうだ。
以下、8位ファーストリテイリング(3609点)、9位日本電産(3603点)、10位SMC(3593点)と続く。
続いて、各業種のトップ企業をいくつか見ていこう。建設業は19位大和ハウス工業(3529点)が22位積水ハウス(3526点)を押さえトップ。食料品は51位味の素(3458点)、医薬品は今話題の抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」を発売した塩野義製薬(3531点)が、全体でも昨年77位から17位と急上昇した。
電気・ガスでは82位大阪ガス(3386点)が106位東京ガス(3354点)を上回った。小売業は8位ファーストリテイリング(3609点)だった。
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