犬猫の「殺処分ゼロ」を目指す動物病院の挑戦

殺される動物たちを少しでも減らしたい

「犬猫救済の輪 TNR日本動物福祉病院」代表の結昭子さん(写真:GARDEN Journalism)
さまざまな社会問題と向き合うNPOやNGOなど、公益事業者の現場に焦点を当てた専門メディア「GARDEN」と「東洋経済オンライン」がコラボ。日々のニュースに埋もれてしまいがちな国内外の多様な問題を掘り起こし、草の根的に支援策を実行し続ける公益事業者たちの活動から、社会を前進させるアイデアを探っていく。

「『野良猫が自分の家の敷地内などで産んで困った』ということで引き取る形がほとんどです」。こう話すのは、「犬猫救済の輪 TNR日本動物福祉病院」代表の結昭子さん。

犬猫の殺処分がいまだに約4万匹(※1)を超える中、動物愛護活動歴30年の経験を生かし、犬猫殺処分ゼロに向けて具体的かつ効果的なアクションを続ける女性です。

(※1)殺処分数(平成29年度)43216匹(犬8362匹、猫34854匹)。環境省自然観光局「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」より

「(保健所や動物愛護センターなどの施設に)収容されて、どこかが引き取ってくれないと数は増える一方。その数があまりにも多すぎるので、殺処分やむなしとなってしまう。センターとしても、できる限り受け入れないようにしています。(猫が2〜3カ月の状態だと)外にいても生きていけないから『引き取るべきだ』という人も多いのですが、引き取ったら殺処分にするしかないという現実があります」

飼主のいない動物にも充実医療と不妊手術を

結さんが動物愛護活動を始めたきっかけは、神奈川県川崎市に移り住んだ30年ほど前のこと。

本記事はGARDEN Journalism(運営会社:株式会社GARDEN)の提供記事です

「外に猫ちゃんがたくさん目に入ってきて。その中にはお腹の大きい子もいて。こんな所で雨が降ったらどうなるんだろう、育てられないだろうなと感じ、連れて帰ってうちで産ませてあげました。子猫ちゃんはもらい手さんを探し、お母さんは不妊手術を。2匹くらいそんなことをしていたら、子猫が10匹になってしまって。これじゃもらい手さんを探すのも無理だし、ひたすら手術をしなければだめなんだなと。不妊手術の大事さがわかりました」

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