犬猫の「殺処分ゼロ」を目指す動物病院の挑戦

殺される動物たちを少しでも減らしたい

結さんが仲間とともに2010年に開設した「TNR日本動物福祉病院」では、日本中の犬猫殺処分ゼロを目指し、主に猫の不妊手術を実施。その数は、毎月約150頭にも及びます。不妊手術費用はメス6000円、オス5000円と抑え、一般診療やペットホテル等の利益でまかなっています(※2)。

(※2)日本獣医師会による、家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)によると、猫の去勢手術 1万2652円、猫の避妊手術(卵巣切除)1万9833円、猫の避妊手術(卵巣子宮切除)2万0986円(中央値)。日本獣医師会 家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)より

「TNR」とは、地域猫を捕獲(Trap)し、不妊去勢手術(Neuter)を施し、元の場所に戻す(Return)活動を意味します。「TNR」の取り組みを進め、野良から生まれる子どもを減らし、行政による収容を減らし、譲渡を進めることで殺処分をなくす。そんなサイクルを実現し、望まれず生まれ殺処分される不幸な命をなくそうと、不妊治療をしやすい環境作りに向けて尽力してきました。

白三毛のベリーちゃん。多頭飼育になり飼い主が放棄。茨城県動物指導センターに一度引き取られたベリーちゃんを、結さんが代表を務める「犬猫救済の輪 TNR日本動物福祉病院」が引き取った(写真:GARDEN Journalism)
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