犬猫の「殺処分ゼロ」を目指す動物病院の挑戦

殺される動物たちを少しでも減らしたい

また、「TNR日本動物福祉病院」では、保護されたものの譲渡の難しい傷病猫たちへの治療も行っています。病気やケガをした飼い主のいない動物に充実した医療を提供し、次の飼い主を見つけるのが使命です。

「小さい時に風邪をひいて角膜が白く濁ったり、結膜の上下がくっついたり。(野良猫は)外で環境に恵まれていないから、みんなちょこちょこそういうことがある。でも早く見つけて治してあげるといいところまではいく」

風邪で目が上下くっついてしまい、表面が白濁しているモク君。生活に支障はなく、とても元気な男の子(写真:GARDEN Journalism)

野良猫が病気にかかっていたとしても、動物福祉に考慮して医療を受けられる病院があれば、医療費の不安に躊躇せず手を差し伸べることができるといいます。

殺処分ゼロ実現に、里親譲渡

結さんの活動は、着実に成果を見せ始めています。

「TNR日本動物福祉病院」が2009年に譲渡団体として登録した「神奈川県動物保護センター」「川崎市動物愛護センター」では、2013年に殺処分ゼロを実現し、今も継続しています。

2005~2012年度まで連続で殺処分数全国ワーストを記録していた茨城県についても、2016年から「TNR日本動物福祉病院」が本格的に収容猫の引き取りを開始し、2018年4〜8月は殺処分ゼロを継続するまでに至っています。

「(今は、保護室にいる)90%以上が茨城県動物指導センターから。どこかで生まれて、茨城県のセンターに収容された子たちです。1回に20〜30匹を引き取り、今は保護室に約40匹います。小さい時に来て、ミルクから育てたりして、みるみる大きくなってくれています」

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