「監視されて幸せ?」中国とロシアで見えた“独裁と豊かさ”の不思議な関係とは?舛添要一と佐藤優が語る“21世紀の独裁”
監視社会の幸福な国民──舛添
2024年の中国訪問では、中国がきわめて厳しい監視社会であることを、あらためて強烈に感じました。誰が、いつ、どこで、何をしたか。すべて当局が監視・点検してガラス張りにしています。たとえば舛添要一が北京で何を食べたか、スーパーで何をいくらで買ったのか、すべて当局に筒抜けです。
それこそ、中国の市民がSNSのウィーチャット(WeChat。微信)で習近平の悪口を言おうものなら、すぐに捕まえに来る。まるでジョージ・オーウェルの『1984』(近未来の監視社会を描いたSF小説。1949年刊)の世界ですね。
この監視社会を支えているのは、言うまでもなくITの先端技術です。スピード違反をした車のナンバーを監視カメラが瞬時に識別して運転者を特定し、違反の通知が届きます。

















