木下サーカスを支える「裏方の力」が凄すぎた 営業や調整のため公演「半年前」に現地入り
「一場所、二根、三ネタ」を磨く
木下サーカスは、世界のサーカス界で1、2の観客動員力を誇る。
そのビジネスモデルの特徴は「移動」を定式化しているところにある。ほぼ3カ月おきに全国の都市から都市を巡り、約2000人収容できる巨大テントを建てて公演を行う。同じ都市での公演は、少なくとも5~6年の間隔を開け、その間にショーの中身を変えて鮮度を保っている。
「一場所(公演地選定や現場運営)、二根(営業の根気)、三ネタ(演目)」の3要素を磨き、移動興行を事業化した。
まさに継続は力なりだ。
117年の実績と人脈、信用力で1年前に公演地を決め、遅くとも半年前には先乗りの営業部隊が現地に入る。そして、きめ細かな販売促進活動を、地元の新聞社やテレビ局と組んで根気よく、行う。
華やかなショーの舞台裏で展開される営業活動は鴨の水かきのようだ。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら