いつも目標倒れに終わる人の盲点中の盲点

小さな習慣の積み重ねこそがその一歩だ

桑原智子さん(43歳、仮名)は、いわゆる「万年ダイエッター」。若い頃は好きな物を好きなだけ食べ、運動をいっさいせずとも165cm、体重48kgとスタイル抜群で、スタイルの良さを生かし、レースクイーンやモデルのお仕事もされていたほどの人です。

身長が高めなこともあり、ご本人が言うほど太っているようには見えませんが、35歳を過ぎたあたりから太り出し、今では体重が70kgの大台に乗り、ご本人いわく「洋ナシ型のおばさん体型」なのだとか。「何がなんでも22kgやせなければならない」と彼女は言います。

桑原さんのダイエット法は炭水化物をいっさい取らず、主食は野菜にするという、過酷な食事制限。これで確かに体重は落ちます。

しかし、桑原さんは料理を作るのも、食べるのも大好き。食材にこだわって隣町まで買い出しに行くこともあるそうです。そのためか、食事制限で体重が落ち始めると、油断して「今日だけなら大丈夫かも」となって食べてしまい、あっという間にリバウンド。それを繰り返しているそうです。「自分は何をやってもダメな人間」と自己嫌悪する日々を送っています。

脳の習性を無視した習慣づくり

江口孝夫さん(仮名)は、将来は海外で働くという夢を持っています。そうなるとやはり必要なのが英語力。もともと英語が得意ではない江口さんですが、27歳の誕生日を機に「平日は英語の問題集を1日10ページ、土日は延々と英語漬けの生活を送ろう」と決めて猛勉強を始めました。ところが、最近では、仕事で帰ってくると疲れていて問題集を開くことすら苦痛に感じる日々を送っています。ただ、その割には、大好きなアイドルのネット動画を毎日深夜遅くまで見ていて、そんな自分に罪悪感を持っています。

2人が目標達成のためにやろうと決めた習慣が、長続きしないことにはいくつかの共通点があります。

そもそも、目標達成のために決めた習慣自体を「楽しい」と感じていません。桑原さんは料理をするのも、食べるのも大好きなのに、過酷な食事制限でやせようとしてしまっています。江口さんは仕事で疲れているといっても、アイドルの動画なら深夜まで延々と見られる体力は残っているのです。

加えて、2人とも最初から高すぎる目標を設定していますし、「しなければならない」と義務化してしまっています。

一方、長年にわたる目標を見事に達成する人もいます。

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