イメージばかり先行する合コン。その理由は、生い立ちとマスコミにあります。合コンのルーツは明治時代にさかのぼります。当時、学生が集まって酒盛りすることを「コンパ」と呼んでいました。「男女七歳にして席を同じうせず」という言葉があった時代。このコンパは男女別々に開かれていたのです。
それが、1970年代にもなると、男女交際はおおっぴらになり、男子のコンパと女子のコンパが合同で行われるようになりました。だから「合同コンパ」、略して合コンなのです。
合コン以前は、見知らぬ複数の男女が知り合う機会は滅多になかったため、合コンは画期的システムだったというわけです。
この鮮烈なイメージは、時が経っても色あせることなく、今でもマスコミに流れる「人気芸人の誰々が、モデル風美女をお持ち帰り」と聞くたびに、「なるほど、合コンはイイ思いができるのだ」と刷り込まれるため、出会いの場=合コンとして、いまだ認知されているのだと思います。
そもそも、合コンは万人向けではありません。
合コンで成功する人は次のような人です。
●会話上手
●大勢の人の中でも萎縮せず、自分を出せる
●異性に対して積極的
●ブランド力がある(芸能人、有名企業の社員、医者や弁護士)
これらをご覧になれば明らかです。合コンで成功する人は 「ほかでもモテる人」 なのです。結局、合コンはモテる人がいい思いをできる場で、モテない人、つまり恋愛スキルをこれから上げようという人には向いている場ではないのですね。いわんや、草食系のオジサンの願いがかなえられる場所ではありません。
以上の理由から、わたし青木一郎は、「合コンへの期待値は大幅に下げるべし」と、ここに提言させていただきます。
さて、ここで冒頭に『もしドラ』を引き合いに出した手前、ひとつそれらしい話をさせていただきます。まず、みなさんに伺います。マインドシェアという言葉を聞いたことがありますか?
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