シュガー・ラッシュが年末映画の本命の理由 秀逸なネット世界の描き方
2012年製作のディズニー映画『シュガー・ラッシュ』は、ゲームセンターのアーケードゲームの世界に住むキャラクターたちが織りなすファンタジー・アドベンチャーだ。
お菓子の国のレースゲーム「シュガー・ラッシュ」のキャラクターで、好奇心旺盛な天才レーサーのヴァネロペと、レトロゲームの悪役キャラクターながらも実は心優しいラルフとの友情を描き出し、翌年に公開された日本でも興行収入30億円をたたき出した。
その続編となる『シュガー・ラッシュ:オンライン』が12月21日に日本でも公開される。全米では11月21日に公開が始まっているが、興行収入成績は3週連続でナンバーワンを記録した。アメリカのエンタメ業界誌『Variety』は、「どの場面をとっても満足な続編。ディズニー・アニメーション・スタジオ最高傑作ともいうべき独創的な作品」と絶賛している。興行収入の「前作超え」は確実といっていいだろう。この冬の”本命映画”として期待は高い。
全米で大ヒット、映画賞でも高評価
さらに、先日発表になったゴールデングローブ賞やアニー賞など、世界中の主要な映画賞で早くもノミネートを果たすなど、興行のみならず、映画評論でも大きな評価を得ている。
その大きな理由のひとつに、ネットの世界の表現の方法にあるだろう。身近なインターネットを、独創的なビジュアルとストーリーで描き出した本作は、ネットユーザーでなくても見たくなる内容となっている。
この続編の企画が持ち上がったのは前作が公開された直後だという。2013年の終わりごろには具体的な話が進み、今度はヴァネロペとラルフがアーケードゲームの世界から飛び出し、インターネットの世界で活躍する、というアイデアが生まれたそうだ。前作『シュガー・ラッシュ』や『ズートピア』などを手がけたプロデューサーのクラーク・スペンサー氏の話を基に作品が評価されるポイントを探った。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら