ディズニーシー大拡張、2500億円投資の勝算 「アナ雪」など題材にした新エリアが開業へ
「この舞浜地区を、すべてのゲストが楽しむことができる世界のどこにもないテーマパークへと進化させる」。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(OLC)の加賀見俊夫会長兼CEOは高らかにそう宣言した。
3つの映画を題材にした新エリア
6月14日、OLCは東京ディズニーシー(TDS)を拡張すると発表した。東京ディズニーランド(TDL)とTDSに隣接する駐車場を転用し、4つのアトラクションで構成される新エリアと、最上級の部屋を有するパーク内ホテルを新設する。いずれも2022年度中の開業を目指す。
今回の大規模拡張プロジェクトの総投資額は2500億円。2001年のTDS開業時に投じた3350億円に次ぐ規模で、OLCにとって巨大な投資となる。
新エリアのテーマは、「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」。大ヒットした『アナと雪の女王』をはじめ、『塔の上のラプンツェル』、『ピーター・パン』という3つのディズニー映画を題材に、世界のディズニーテーマパークで唯一の「海」をテーマとしたTDSならではの魅力を高めるエリア、アトラクションが新設される。
OLCの上西京一郎社長は今回の拡張で、「売上高で年間500億円レベルの押し上げ効果を見込み、連結売上高は5000億円台半ばから後半に到達する」と説明。集客増と客単価の上昇により、直近の2017年度の4800億円弱から大きく売り上げが増えるという見通しを示した。
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