「犬肉市場」、中国南部に行ってわかった実態

ルポ!犬肉料理を中国人と一緒に食べてみた

インターネットにたたかれたせいで、犬の生体販売(生きた犬をオリに入れて売る)は政府からの要請で中止になってしまったそうだ。ちなみに韓国の犬肉市場も次々に閉鎖に追い込まれている。「犬肉を売るのも厳しくなっている。みんなピリピリしているから気をつけなよ」と言われた。

市場を歩いていると丸焼きになった犬肉を調理しているオバサンがいた。カメラを構えると、オバサン、鬼の形相で包丁を持って飛び出してきた。「また来たのか!! いいかげんにしないとたたき切るよ!!」と怒鳴る。切り包丁片手に怒鳴られるのはかなり迫力がある。料理されてしまってはたまらないので、ほうほうのていで逃げ出した。

気になる「犬肉レストラン」の実態

犬肉を調理している市場や屋台はたくさんあったが、どこもけんもほろろに断られた。動物愛護系の人たちが直に、そうとう嫌がらせをしたらしい。こっちは話を聞きたいだけなのに、残念である。屋台では、看板がわりにヤギやブタの頭を台に載せている。犬だけないのはむしろ差別じゃないかって思う。

ガイドに、「夜になったらいちばんにぎわっているレストランに行きましょう。写真もたぶん撮れるよ。それまでは観光しましょう」と言われた。観光といっても、玉林は見るべきものは特にない。台湾人が造ったという、やたらとでかい金ピカの大仏があるくらいだった。ただ、観光地でない普通の町並みというのも楽しかった。全体的にはのんきなアジアの都市だが、裏路地に入ると赤いペンキで国のスローガンが書いてある。

「富強、民主、文明、和諧・自由、平等、公正、法治・愛国、敬業、誠信、友善」と中国共産党が2012年以降広く宣言している「社会主義核心価値観」がでかでかと貼られている場所もある。ザ・共産国家!!という香りがしてよい。その横に、「淋病、梅毒治せます」なんてポスターなどが貼られているのもまた楽しい。

夜になって、玉林市でいちばんにぎわっているという犬肉レストランに行った。「第一家脆皮肉館」というお店だった。

玉林市で1番人気の犬肉料理店(筆者撮影)

昔は店名に“狗(犬)”の文字が入っていたのだが、時流にそって消したそうだ。夜といっても、南国なので夏至の18時くらいは昼間のように明るい。そのお店は交差点沿いに数店舗並んでいた。

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