「犬肉市場」、中国南部に行ってわかった実態

ルポ!犬肉料理を中国人と一緒に食べてみた

中国の高速鉄道は速いので乗ってしまえば、すぐ近くと言われていたが、それでも4時間ほどかかる。ちなみに、中国の高速鉄道は、基本的に日本の新幹線よりも速い。時速300キロ以上の速度で移動する路線が多いのだが、南部は山が多いため日本と同じくらいのスピードだという。

新幹線だと東京―広島くらいの距離感だ。さすが大陸である。「中国の高速鉄道の車内はマナーがなっていなくて、ゴミだらけでぐちゃぐちゃだ」という動画を見たことがあったので、期待していたのだが、とてもキレイだった。

大声でしゃべったり、電話や音声チャットをしたり、パソコンの画面で大音量で映画を見たりゲームをしたりしている人はいたが、誰も気にしていないようだった。それらの行為は中国ではマナー違反にはならないようだ。多少騒々しいが、気軽でいい。

犬肉は日本で言えば「うなぎ」のようなもの

お昼頃に玉林に到着した。外に出ると、強烈な日差しに出迎えられた。緯度で言えば、沖縄よりも南なのだ。僕は帽子をかぶって街に出た。

玉林市は広西チワン族自治区という少数民族の現住地の1つだ。少数民族と言っても、玉林市の人口は500万人を超える。日本で言えば、福岡県レベルの都市だ。

ガイドと共に街に出た。玉林市は、亜熱帯地域であり、歩いているだけで汗がしたたり落ちる。いかにも南国なゆるい雰囲気が漂っている。街には信号はほとんどない。交差点でも自動車が好き勝手に曲がっている。バイクはノーヘルメットで、3~4人乗りが当たり前だ。バイクはほとんどが電動式になっていて、スーッとほとんど音を立てないで走る。ただみんな、ひっきりなしにクラクションを鳴らしているので、エンジン音が静かだというメリットは生かされていない。当然、渋滞になっているし、頭から血を流して泣いているオバサンもいた。

なかなかアジアンで良い風景だが、「犬肉祭り」が開催されている様子はない。イメージでは派手な看板が出て、犬の頭をガンガンかち割りながらバーベキューをしているイメージだったが、全然そんなことはなかった。

買い物をしていた中年のオジサンに話を聞いてみる。「犬肉祭りというのは開催されていないよ。夏至のシーズンには、犬肉を食べようって慣例があるだけだよ」とのこと。日本でいう、土用の丑の日にウナギを食べるようなものだという。ちょっとガッカリするが、実際、犬肉レストランはこの時期、大繁盛するらしい。

「普段から1〜2週間に一度は食べるよ。別に珍しい料理じゃない。長年の風習だったのに、急にインターネットでたたかれて困っているんだ」

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