「犬肉市場」、中国南部に行ってわかった実態 ルポ!犬肉料理を中国人と一緒に食べてみた
中国の玉林(ユーリン)市で夏至の1週間、犬肉を食べる祭りがある。だが近年、ヨーロッパを中心とした国々からバッシングされている。僕としては非難する気はまるでなく、今のうちに見ておこう!!という気持ちで玉林市に向かった。
玉林市は中国の南部にある地域だ。緯度は沖縄より南、台湾と同じくらいの場所になる。かなり暑い地域だ。ネットで情報を調べてもほとんど出てこない。日本人はまず訪れない地域なのだ。もちろん日本からの直行便はない。
上海、桂林市経由で玉林市へ向かう
上海で乗り換えて桂林市へ行き、1泊する。桂林市は観光地として有名な場所だ。1番人気は漓江(りこう)下りだ。中国の山水画の世界そのものの風景を見ながらゆっくりと川下りする、とても優雅な船の旅だ。
僕は、さほど興味がなかったのだが、ガイドに「桂林に来て川下りしない。あなた初めて。絶対したほうがいいヨ」と強気で押されたので、体験した。確かに風景は雄大で気持ちよかったが、まあ10分もすると飽きてくる。
船の屋根に登って自撮り撮影をしているのは、カラフルな服を着込んだ中国のオバサマたち。日本の繁華街や観光地でもたまにお見かけする彼女たちが、やいのやいの騒ぎながら写真を撮っている。風情はあんまり感じなくなる。その間、子どもたちはどうしているかと言うと、客船のソファでつまらなそうにスマートフォンやゲームをいじっていた。どこの国も変わらないものである。
ちなみに桂林市でも犬肉は食べる。玉林市とは違い、冬の寒い時期に食べることが多いらしい。
桂林市から高速鉄道(日本で言う新幹線)に乗って玉林市に向かった。これがまたなかなか乗車するのが大変だった。ガイドに頼んでチケットを取ったのだが、かなり強面の駅員と面談しパスポートチェックをしてやっと駅構内に入れた。飛行機に乗るレベルの警戒だった。
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