サッカー日本代表、森保監督に問われる手腕 五輪とA代表は基本的にリンクさせる方針

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――2019年はアジアカップに始まり、南米選手権、2022年カタールワールドカップ予選もありますね。

「サッカー界として、目指すべきは2020年東京五輪、2022年のカタールワールドカップ。東京五輪は予選はないですが、次につながることをしながら、ベストを尽くして、積み上げを図りたい。大きな目標に向かってチームをレベルアップさせられるように努力します」

――東京五輪のオーバーエージ枠に関してはフィリップ・トルシエ監督時代同様、A代表とリンクさせながら選んでいくという考え方でいいんでしょうか?

「基本的にはリンクですね。そのために今、兼任の監督をやっていると思いますし。まずは東京五輪で結果を出すために、最強のチームを作るためにA代表の選手にも協力してもらって、五輪とA代表の2チームの融合を図りながらやっていくつもりです」

――カズさんや本田選手のような傑出した実績を持つ選手を何らかの役割に加えるようなアイデアは?

「加わってほしい気持ちはありますよ。本田とかカズさんもそうですけど、偉大な経験を持っている人たちの経験値を生かしていきたいという思いはすごく強いです。どうやって今の世代に生かしていくかを考えながらやっていきたいと考えています」

個性を重ね合わせて強固な集団を作っていく

――本田選手は「自分はもうA代表には呼ばれないし、行くつもりはないけど、東京五輪は目指す」と言っていました。

「実は本田だけではなく『東京五輪に出場したい』とは直接、いろんな選手から言われています。A代表の選手に『日本のために戦いたい』『日本で開催される東京五輪の時には力になりたい』と言ってもらえることはうれしいし、心強いですね。

現段階でも話に来てもらったりすることも考えています。そう考えていたら、本田はカンボジア代表の監督に就任したので、IMD(インターナショナルマッチデー)の時には動けないじゃないですか……(笑)。

いずれにしても、個性を生かしながら五輪代表とA代表を作っていければ理想的。それはドーハの時にチームを束ねていたオフト監督からいちばん学んだことでもあります。十人十色の個性が折り重なって、強固な集団になれるように頑張っていきます」

(文中一部敬称略)

元川 悦子 サッカージャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

もとかわ えつこ / Etsuko Motokawa

1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、1994年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。著書に『U-22』(小学館)、『初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅』『「いじらない」育て方 親とコーチが語る遠藤保仁』(ともにNHK出版)、『黄金世代』(スキージャーナル)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)ほか。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事