卒業後は、いったん、戦略コンサルティングファームで教育機関を対象にしたコンサルティングの仕事に就く予定だ。近い将来、非営利組織を立ち上げ、貧困層の子供たちでも教育を受けられるよう、かつその組織が自立できるようなビジネスモデルを作り出すことを目指している。
世界中のすべての人々が、高品質な教育を受けられるようにしたい。ひとりの教師として始まったアンマリーのキャリアは、より大きなインパクトを求めて、さらに大きく高く広がっていく。
志を育てる学校だった!
HBS入学の要件なのだろうか。HBSには志が高い人が集まっていると感じる。彼らにとってHBSは通過点にすぎず、何かかなえたい夢に向け、ステップアップのためにHBSを利用しようという人が多い。教授からは、毎日のように「どのように世界にインパクトを与えるのか?」と問いかけられ、クラスメートで飲みに行くと、将来の夢について熱く語り合う。
そんなことを2年間も続けているうちに、根拠のない自信が生まれてくる。同じように高い志を持つ仲間が集まり、議論し合い、支え合うことで、どんな難題もなんとかなるのではないかと思えてくる。できることを夢に据えるのではなく、やりたいことを夢に据えようと思い始めるのだ。
ケースメソッドを通じて知識やスキルを教え込むのは、HBSのごく一面にすぎない。その神髄は「世界をよりよくしよう」という志を醸成することなのかもしれない。みんなが成功するわけではないけど、挑戦しないかぎり、成功はありえないと自然と思うようになる。
失いかけたものを取り戻す
子供のときに、大きな夢を抱いていた人は多いだろう。それが成長し、厳しい現実に直面するに従って、いつの間にか奥のほうに引っ込んでしまい、本気で夢を語り、その実現を目指すことすら忘れてしまう。
自分の本当にやりたいことはなんだろうか。将来、どこを目指して進んでいくのか。何を達成できたら幸せな人生だったと言えるのだろうか。
すぐに、直接的に夢にかかわれる仕事には就けないかもしれない。しかし、夢を明確に持っているかいないかで、人生が大きく変わる、と私は確信している。
思いが行動につながり、行動が世界を変える。まずは自分自身と腹を割って対話すること。そして熱い想いを語り合える仲間を作ること。そして小さな一歩を踏み出してみること。いつになっても、遅すぎるということはないのだ。
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