家族であれ親戚であれ仕事がらみであれ、前出のノイローゼから脱却した人たちのケースを見ますと、悩んだ揚げ句、逆に暴力的に、身も心も自ら絶縁できた人がほとんどです。
ここが中途半端だと、汚染源なきあとも、PTSD(心的ストレス)で苦しんでいます。心身ともに、関係を断ち切るしかないのです。
助けを求めるのも能力のうち
幸い聡子さんには、ほかに頼れる人がいらしゃいます。たぶん、母方の祖母だと想像しますが、頼ればいいのです。
あなたは迷惑をかけることを案じていますが、それは二の次です。
あなたの相談文を半分に要約させていただきましたが、中学1年生でこれだけ理路整然と自身の境遇を見つめることができる能力に、私は感心しました。
あなたが安心して暮らせ、目的をもって学んでその能力を伸ばし、学校生活を楽しむことだけを目標に、今は頼れる人に頼るべきです。私もこれまで、随分多くの人に迷惑をかけ、助けを借りて、生きてきました。
そしてよくよく振り返ると、恩返しをしたい人にはする機会がなく(まだそこまでの力がつかず)、それでも私を恩人だと感謝してくれる人も、結構いることに気づかされます。
そして「恩返し」の形もいろいろで、私が元気で幸福だと感じて暮らしていることが、恩ある人への恩返しだと考えるようになりました。逆の場合がそうだからです。
誰にも助けを求めず自滅する人がいますが、その人は誰にも迷惑をかけなかったからと、誉められるべきでしょうか。決してそうではないはずです。だからあなたも、今は迷惑をかけているように思えても、とにかくあなたが落ち着いて元気に暮らせるところに身を置くことだけを考えて行動すればよいのです。
ただの"一粒の麦"で悩むより、「必ず恩返しができる力をつける」ことをモチベーションに、頼れる人に頼りましょう。
まさにあなたの人生は始まったばかりです。これまでは過酷すぎましたが、これらの経験を転んでもタダで起きない「なにくそ」の根性に変えた人は、たくさんおられますよ。
最後に、お母様の苦悩をわかってあげられなかったことで自分を責めていますが、当時あなたは5歳でした。わからなくて当たり前なのです。しかしきっとお母様は、あなたに心を残して逝かれたに違いありません。
お母様のためにも妹さんの分も、負けないで!
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