むしろ、アクセスは誰でもできるが、アクセスした情報の中で共感性の高い情報は人とシェアしたくなる。「私はこの本を買いました」と言いたくなることが大事なんだと思うんです。本棚に1冊置いてあるだけで、ほかの人が来たときに「あっ、これ買ったんだ」と共感を呼ぶことができる。
本が持つアクセス権は相対的に価値が下がっているけど、自分の価値観や思想を強化するための「自己紹介ツール」として価値を持たせられればと思ったんですね。
「2.0」という回りくどい言葉をつけた意味
──この本でいちばん訴えたかったことって何でしょう。
読書全般にいえることですが、さらっと読んで終わりになっちゃう人が多いと思うんです。
この本で100の事例を紹介したのは、まず面白いビジネスモデルがあることを認識する。そこから図と文章を読み込んでいくことで、ビジネスモデルの仕組みを理解する。3つ目の段階として、ネット上でツールキットを提供しているので、自分自身で実際に図解をしてほしい。自分で作業を通して学ぶことが、やはりいちばん身になると思うんです。
本のタイトルに、「2.0」という回りくどい言葉をつけた意味は何か。これまでもビジネスモデルについて書かれた本は数限りなくあります。だけど、ビジネスモデルという言葉が使われた瞬間、それは「儲けの仕組み」と訳される。経済合理性をいかに仕組みで成り立たせるか、その視点は重要ですが、これからの時代、それだけでは足りないと思うんです。
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