日本史は「大陸vs海」で読むと最高に面白い

世界と日本はこうしてつなげて見る

「世界のなかの日本」という位置づけから、日本史を学びなおす(写真:abzee/iStock)
日本史が大ブームです。書店には日本史関連の本が所狭しと並びますが、そこから現在を生きる「智恵」を学ぶのは簡単ではありません。なぜならいまの日本史は、日本と世界を完全に切り離し、「世界のなかの日本」という視点を失っているからです。
「そもそも日本の歴史はつねに世界の動きと共にあった」――『世界史とつなげて学べ 超日本史』の著者である茂木誠さんはそう語ります。世界史と日本史をどうやってつなげれば、これまでにない「新しい日本史」が見えてくるのでしょうか。

ナショナリズムか、グローバリズムか

現在の日本と世界にまつわる諸問題は、突き詰めて考えれば、国境を守る(ナショナリズム)か、国境をなくしていく(グローバリズム)かという議論に集約されるように思います。太古の昔から、人々は一定のなわばりをもち、群れで生活してきました。なわばりを守るために外敵を排除するのがナショナリズム、なわばりを超えてほかの群れともやりとりし、互いに必要なものを融通し合うのがグローバリズム、と考えればわかりやすいでしょう。

冷戦が終結したあとの1990年代から2000年代までは、グローバリズムが席巻した時代でした。計画経済のソ連を「兵糧攻め」で崩壊させたアメリカは、自由主義経済を世界に広める「十字軍」として奮闘し、中国とロシアを自由主義陣営に引き込もうとしました。

同盟国であった日本に対しても市場開放の圧力を加え、構造改革を推進する政権を陰で後押しする一方、中東諸国の親ロシア政権に対しても、経済支援の見返りとして経済自由化を受け入れさせたのです。

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