吉野家・松屋・すき家、今年も熱い「牛鍋戦争」 価格は三者三様! 肉や野菜の量に違いも…

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松屋が10月9日から販売する「牛鍋膳」(写真:松屋フーズホールディングス)

実は松屋は、2014年にも試験的に鍋メニューを投入した。当時は鍋やコンロなどの器材を十分にそろえることができず早々に撤退。今回は鍋の軽量化など十分に研究を重ね、満を持して4年半ぶりの復活となった。前回はあらかじめ煮たものを提供していたが、今回は固形燃料を用いて卓上で加熱する形となった。

全店での提供は今回が初めて。「第1弾」として発売した牛鍋膳を継続しながら、11月6日からは第2弾の「豆腐キムチチゲ鍋膳」を販売する。今後も月替わりで期間限定の鍋メニューを投入していくとみられる。

すき家はボリュームで勝負

ゼンショーホールディングスが運営する「すき家」は、11月14日から「牛すき鍋定食」を発売する。値段は780円と前年より100円高く、牛丼3社の中で最も高い設定となった。

すき家の鍋は昨年よりも肉を増量したうえ、卵が2つ付くなど、ボリューム重視を打ち出した(写真:ゼンショーホールディングス)

会社側は「肉を前年比25%増量した。他社と比べてもうちがいちばん多いはず」と強調する。加えて野菜も増量し、卵を2つにした。「今回はボリュームアップがテーマ。卵2つはこだわりで、1個は鍋に入れて卵とじにしてもらうこともできる」(同)。

今やすっかり牛丼チェーンの冬の風物詩として定着した鍋商品。三者三様の戦略は功を奏するか。今冬の戦いは始まったばかりだ。

佐々木 亮祐 東洋経済 記者

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ささき りょうすけ / Ryosuke Sasaki

1995年埼玉県生まれ。埼玉県立大宮高校、慶応義塾大学経済学部卒業。卒業論文ではふるさと納税を研究。2018年に入社、外食業界の担当や『会社四季報』編集部、『業界地図』編集部を経て、現在は半導体や電機担当。庶民派の記者を志す。趣味は野球とスピッツ鑑賞。社内の野球部ではキャッチャーを守る。Twitter:@TK_rsasaki

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