山本彩の再挑戦、8年越しに歩む終わりなき夢 アイドル卒業から広がる未来への旅立ち

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アイドルの世界は数多くのグループが乱立し過酷な競争が繰り広げられている。苦しみ、葛藤しているメンバーたちに対しての山本彩なりの思いでもあった。

卒業コンサートで卒業シングルである「僕だって泣いちゃうよ」を歌った山本彩(写真:©NMB48)

NMB48の結成初期からWセンターの渡辺美優紀と比べられながら、時に苦しい思いもしてきた。自分だけの道を見つけ出して、道なき道を歩んだ姿を背中で見せてきただけに、メンバー、そして多くのファンの胸に刺さった。

10年後の目標は海外ツアー、東京五輪への思い

「10年後の目標は海外ツアーですね。30歳までに海外で音楽の勉強して、30代は海外を回りたいですね。海外志向が強いのは、まだ私が日本から外にあまり出られてないこともあって、もっと知りたいっていう意欲が強すぎるんです。

実際NMBの活動を海外から応援してくれる方の声を聞いてると、日本だけで活動するのはもったいないなと思うし。外国のまったく違うものに触れることで、感じることもあるので。

他には、同世代のクリエイターともコラボをしたいですね。自分の成長につながる経験はなんでもしたい」

“海外”というキーワードが卒業後の未来図にはあるのだろう。将来、音楽の世界でもイノベーションが起きテクノロジーの活用も進み、新しいビジネスモデルが生まれるのかもしれない。世界と日本の距離も、もっと縮まるはずだ。

卒業コンサートでの山本彩(写真:©NMB48)

卒業後、1人のシンガーソングライターとして、何を描いているのだろうか。

「シングルを発売して、1つずつライブを重ねて、大きな目標はアリーナでソロライブをやることです。これから作る楽曲は、全然変わると思いますね。

だから、『変な歌、歌っているな』と思われるかもしれないですけど……。楽しんでもらえたらいいなと思います。正直、生き急ぎたくはないというか、準備をして、階段を1つずつ上っていきたい。一歩進んで二歩下がるじゃないですけど、『自分がやるべきことはこれだ』というのを、しっかりと考えながら、歩んでいきたいなって」

音楽ともうひとつ、山本彩を語るうえで“スポーツ”というキーワードもある。実際に阪神タイガースの“TORACO” 応援隊長、熱闘甲子園テーマソング担当、ミズノ部活応援マネージャーなど多義にわたってスポーツ業界にかかわってきた著名人といえるだろう。

2020年の東京五輪・パラリンピックへの特別な思いもあるそうだ。

「目標として関わりたいなというのはすごく思ってます。

式典に出たり、大きくいえば何かテーマソングを歌ってみたいし、こんな大規模で見てもらえるチャンスですし。私自身にとってもこの先、重要なものになると思います。再来年ですけど、目指すには絶好のタイミングだし、AKBじゃないからこそ逆に出せる、志もあります」

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