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富士フイルムはなぜ、大改革に成功したのか 古森重隆・富士フイルムホールディングス会長・CEOに聞く

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  • 島 大輔 『会社四季報』編集長
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──コンパクトデジカメ(コンデジ)には、写真フィルム同様の将来が待っているのでしょうか。

スマートフォンの影響は受けているが、ゼロになったわけではない。コンデジでも高価格帯の機種は画質がスマホとは全然違うので必ず残る。

──今、本業の危機に直面している経営者やリーダーは何をすべきだと考えますか。

まず何が起きているか勇気を持って直視することだ。私も社長就任当時、縮小していく写真フィルム関連の数字からどんなに目を背けたかったことか。しかし、現実は現実だ。「いつか来るものがついに来た」と、割り切らないと仕方がない。

そして、これからどうなるかと構想する。その際には必ず数字で考えないといけない。シミュレーションして、会社が成り立たないということであれば、プライオリティを決めて改革を断行する。決断とは責任を取る覚悟でやるということ。それは、ダメだったら辞めればいいという軽いものではない。会社の命運が託されている以上、失敗は許されない。

経営者やリーダーには「骨太の楽観主義」も必要だ。困難にも立ち向かっていき、前向きにやっていこうという気持ち。これが伴わなければ、知識がいくらあっても無理だ。それが「魂の経営」なのだ。

『魂の経営』
東洋経済新報社 1680円 222ページ

こもり・しげたか
1939年生まれ。東京大学経済学部卒業。富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)に入社。96年富士フイルムヨーロッパ社長。2000年本社社長、03年兼CEO。経営改革を断行し事業構造を転換。液晶ディスプレー材料や医療機器などに注力し、業績をV字回復させた。12年6月から現職。

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