「ありえない」という言葉に釣られる人の暗愚 ネットの炎上やデマに巻き込まれていませんか
② 「誰々が言っているから」を根拠にしない
日常会話でも「○○さんが言うなら間違いない」という言い方がよくされます。しかし、情報リテラシーの観点からは、《誰》よりも《何》に注目する習慣を持ちたいものです。「誰が言ったか」で決めるのでなく、「実際に何が言われているのか」、と内容面を先入観なしに検証する態度を取りましょう。
知識人やインフルエンサーの発信を追うのは、情報収集の有効な方法ですが、特定の人物の発信のすべてを盲信するようでは、カルトの信者と変わらなくなってしまいます。
主観的評価の言葉には気をつけろ
だいたい、「○○さんが言うなら間違いない」と言っても、その人が本当にそう言ったかどうかさえ怪しいケースは多々あります。昔から、また聞きでうわさが広まるうちに、話が誇張されたり捏造されたりすることはよくありました。
商品・サービスの広告に躍る「○○さん推薦!」という文句も、お金と引き換えに名前を貸しているだけのケースがあります。有名人本人が心から推薦しているというのは一部です。
③ 事実と意見を区別する
事実と意見とは、区別して読む必要があります。
・ありえない
・不快だ
・当たり前だ
こういった主観的評価の単語が出てきた場合、「ん、ちょっと待てよ? 本当にそうなのか?」と疑うクセを持ってください。書き手は「ありえない」と感じていたとしても、実は世間ではよくあることかもしれません。根拠、データがあるか、前後をチェックし、事実なのか意見にすぎないのか確認しましょう。
意見だという場合、引っかかる内容だとしても、「まあ、確かにそういう意見もありうるけど……。私自身はそんなふうに思わないな」と読み流したら良いのです。事実の部分だけをしっかり読み、知らなかった情報があれば吸収する、というスタンスで読めば良いのです。
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