最多動員のプロ野球、球団をどう変革するか PLMに求められるファン拡大の役割とは?
さらに、根岸氏は「ライトなファンの獲得とともに、プロ野球球団の”空白地帯”の人たちにネットでの観戦環境を提供することで、ファンをさらに増やしたい。また球場に来ていただくと入場ゲートから客席まで、そして飲食店までと歩く距離が増える。
ほかにもスポーツを観戦することで脳や身体が刺激され、認知機能や抑鬱状態などへの影響の研究も進んでいる。スポーツファンを増やし楽しむ人が増えれば、病気の罹患者の減少や認知症予防を実現し、国民医療費の抑制にも貢献できる。何よりスポーツは、人々を笑顔にする。スポーツに携わる人が増え、人々の幸福度向上の一翼を担えたら嬉しい」と自説を披露した。
さらに、「12歳までに球場へ足を運んだこどもは、成人後により多く球場を訪れるようになるというデータもある」と述べ、こどもたちへの野球普及の重要性を強調した。
求められる連携強化
パ・リーグ各球団は試合入場者数増加を目指して事業を展開しつつ、PLMはファン層の拡大とスポーツ経営人材獲得などを通したパ・リーグ活性化に向けた取り組みを進めている。
そして、スポーツビジネスの発展を実現するためには、スポーツ業界とビジネス知識の両方に精通したスポーツ経営人材の”獲得”のみならず、”育成”にも本腰を入れる必要がある。
そのために今後は、パ・リーグとスポーツ業界、そして大学などの教育機関、国・自治体・他の産業などとの連携が重要になるだろう。
パ・リーグとステークホルダーの連携強化を、パ・リーグ活性化を含むスポーツビジネス発展のための第一歩としたい。
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