現在のコンピュータ操作を置換できるか?
一方で、「Leap Motion」で現在のコンピュータ操作を置換することはできるでしょうか? 実際にチャレンジしているエンジニアもたくさんいますが、なかなか難しいのが実情です。
それはセンサーの精度の問題というよりは、次元の違いに起因しているように思います。3次元というのは、2次元に空間軸が追加されたものですが、性質がまったく違うのです。
たとえば、マウスやタッチでの操作は、平面という「触れられるもの」が存在する2次元でのみ可能です。3次元空間は「触れられるもの」がないので、その仕組みは使用できません。それと同じで、3次元空間を操作するためにつくられたセンサーで2次元空間を操作することは、非常に難しいのです。
つまり、今、われわれに求められているのは、新たなセンサーをつくるだけでなく、新たな「操作概念」をつくり上げることです。
残念ながら、まだみんな、これまでのタッチパネルの呪縛にとらわれており、空中でタッチするように指を動かしています。しかし、3次元空間においては、それはタッチではなく、単に指を動かしているだけです。
タッチに代わる何かを生み出すことができないと、この分野がこれから急速に発展することはないでしょうが、もうすぐ見つかるかもしれません。進化が楽しみですね!
来週は、操作方法の話の続きから、ウェアラブルコンピューティングの話に進んでいきたいと思います。
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