淡路島で熱狂する「運動会」世界大会の舞台裏 UNDOKAIのワールドカップが開催
記録的な猛暑の夏が終わり、ようやくスポーツの秋がやってきた。
秋には運動会を実施する学校も多いのではないだろうか。企業が実施する社内運動会も、衰退傾向ではあったものの、最近の健康経営の広がりもあり再度盛り上がりを見せている。
今年9月15日から17日までの3日間、兵庫・淡路島で3回目の「UNDOKAI World Cup」というイベントが開催された。誰もが気軽に参加できる運動会競技のスポーツイベントであり、2017年は延べ5万7000人の参加者が集まった。
なぜそんなにも多くの参加者が集まっているのかという疑問も湧き、今年は現地に行ってみた。
初日は晴天には恵まれず。それでも小学生の頃に運動会でやったような大玉運びといった定番競技からバブルサッカーのような珍しい競技に参加し、汗をかいている参加者が大勢いた。
さまざまな言語が飛び交うUNDOKAI
現地でいちばん驚いたことは多言語が飛び交っていたことだ。筆者自身がわかる範囲だと日本語、英語、中国語、タイ語など……。東南アジア出身の参加者が多かった。
UNDOKAI World Cup実行委員会の責任者 大出亮氏によると「大会名にWorld Cupという名前を付けていることもあり、第1回から多くの外国人が参加しています。
3回目の今年はベトナム人が特に多いです。競技への参加だけでなく、運営側のボランティアとして参加したいという希望が数多くあったことも特徴です」と、いう。
なぜベトナムをはじめとする参加外国人は、運営面のボランティアに参加したいのか。また言語を含めたコミュニケーションはどのようにとったのだろうか。
「ボランティア希望の方々は地方創生や伝統文化をどのように作っていくのかという点に興味をもっていると聞いています。ベトナム人以外にもタイ人やカンボジア人が多く、欧米人もいました」(大出)
そういった外国人のボランティア参加者は母国に帰って地方創生をしたいという思いがあるのだろうか。
「日本で地方創生に携わりたいという方もいますし、自国で同様の運動会を開催したいという方もいます。
日本に興味を持って来ている方が多く、きっかけがあれば日本に残って地方創生に関わりたいと言っていました。日本の過疎で困っている地域で地方創生を実践したいという志のある東南アジアの方もいたんですよ」(大出)
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