パラスポーツ運動会が与えてくれた「気づき」

誰でも参加できる「あすチャレ!運動会」とは

2018年6月30日に日本財団パラアリーナで開催された「あすチャレ!運動会」(編集部撮影)

パラスポーツが、企業の悩みを解消してくれるかもしれない。

開催まで2年あまりとなった2020年の東京パラリンピック(2020年8月25日~9月6日)が、ということではない。どんな企業にも、というお話。

先般紹介した「日本財団パラアリーナ(以下パラアリーナ)」という、東京・品川区にできたパラスポーツ専用体育館で、楽しそうな催しがあるというので行ってみた。

日本財団パラリンピックサポートセンター(以下パラサポ)が主催し、企画・運営などをサポートする「あすチャレ!運動会」という。この運動会のキャッチコピーは「パラスポーツで見えなかった何かが見えてくる」だ。

パラスポーツだけで実施する運動会

運動会というと、どういうものを想像するだろうか。子どものころの運動会や、地域の運動会、会社での運動会などが思い浮かぶだろうか。その「種目」が、パラスポーツになったと思ってもらえばいい。

この日、体育館では企業の「あすチャレ!運動会」が行われていた。体育館にいたのは、西尾レントオール株式会社(本社・大阪)の西尾公志社長以下、全国から集まった社員約180人。建設機械・器具やイベント用品をはじめとして総合レンタルおよび関連事業を手掛けている東証一部上場企業だ。

開会式が終わって、まず始まったのは「アイスブレイク」。アイマスクをつけた社員たちに司会者が「血液型のグループをつくってください」と課題を出す。

全員がアイマスクをつけて、まずはアイスブレイク(編集部撮影)

多くの人は、アイマスクをして見えないのにもかかわらず、手を上げながら「A!」「O型!」などと叫んで仲間を呼ぼうとする。

「手を上げても、見えないですよー」の声に、ようやく気づいたのか、手をたたき、大声を出しながら少しずつ移動して仲間を見つけ、手をつないだり肩を組んだりして離れないようにする。少しずつ仲間が増えていく。

「これは視覚障がい者がどういう感じなのかを知ってもらうためのことで、音に頼って生活しているかが体験できると思います。人は情報の8割を目から得ていると言われています。残り2割の感覚でどうコミュニケーションをとるか、感じてもらえると思います」と、この運動会を立ち上げた、パラサポの小澤直常務理事がいう。

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