ブルガリアでもジャーナリスト殺害事件発生 内務大臣は「レイプ殺人」と説明しているが…
マリノワ氏は、ブルガリアのジャーナリスト団体が行っていたある会社に対する調査報道に最近関与していた。この会社は、地方自治体が管理するインフラプロジェクトに関与しており、EUも資金提供を行っていると地元メディアは伝えている。
昨年10月、マルタで最も有名な調査記者であるダフネ・カルアナ・ガリツィア氏は、強力な爆弾が爆発したことで車ごと吹き飛ばされて死亡。スロバキア人記者であるヤン・クツィアク氏は2月に銃撃されて死亡ししている。
「最愛の同僚であるビクトリア・マリノワを失ったことで、TVNのチームは、深い悲しみと立ち直ることのできない苦痛を感じている。親戚や同僚にお悔やみを申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げたい」とTVNは短い声明文を発表した。
報道の自由度ランキングで180カ国中111位
ブルガリアは今年、「国境なき記者団」の世界報道の自由度ランキングで180カ国中111位にランクしている。他のEU加盟国よりも低く、西バルカン諸国の他国よりも低い位置である。これらの国にはEU加盟国ではなく候補国のところもある。
2017年10月、数百人ものブルカリアのジャーナリストが、ソフィアのダウンタウンで抗議活動を行ったことがある。ヴァレリー・シメオノフ副首相が、ブルガリア最大規模の報道機関に圧力を掛けたことに対する抗議活動だった。シメオノフ副首相は、「主要メディアが自分に対して大規模な中傷キャンペーンを先導している」と非難していた。
(文:アンゲル・クラシミロフ、編集:ウィリアム・マクリーン)
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