イエレン米FRB副議長、量的緩和を肯定 量的緩和の効果は、コストを上回る

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11月14日、米上院銀行委員会は、次期FRB議長に指名されたジャネット・イエレンFRB副議長に金融政策の方針などを聞く公聴会を開催した。ワシントンで同日撮影(2013年 ロイター/Jason Reed)

[ワシントン 14日 ロイター] -米上院銀行委員会は14日、次期連邦準備理事会(FRB)議長に指名されたジャネット・イエレンFRB副議長に金融政策の方針などを聞く公聴会を開催した。イエレン氏の証言内容の要旨は以下の通り。

失業率低下にコミット

力強い景気回復の推進継続に向け、米連邦公開市場委員会(FOMC)とともに取り組んでいくことを約束する。

全失業者数の約36%は半年以上職についておらず、こうした状況はほとんど前例がない。

長期にわたる失業は家計にとって何よりも大変な痛みであり、職を失った人、長い期間職に就けない夫婦やその家族に多大な苦労や負担を強いている状況に留意している。非常に力強い回復の推進に向け、できることを行っていくことが欠かせないと考える。

量的緩和(QE)の効果はコストを上回る

強い回復を促進するために、できることを行うことが重要だと考えている。われわれは、労働市場の見通しの大幅な改善を確実にすることを目的とした資産買い入れプログラムを継続することにより、これを実践している。

われわれは同プログラム実施しながら、その費用対効果を見極めている。現時点では、効果がコストを上回っていると考えている。

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