改革2 「日本のスポーツビジネスを、アジアに輸出」
その強い海外志向のとおり、今年9月には「アルビレックス新潟バルセロナ」を創立。マレーシア・ジョホールバルでは、サッカースクールを開校。そして、2014年1月には「アルビレックス新潟プノンペン」の創立を予定している。
アルビレックス新潟バルセロナでは、国際人の育成を目的としており、「サッカー選手になりたい人は来るな」と選手に伝えているほどだ。在籍する選手たちは大半が日本からの自費留学生だ。そこで、カタルーニャ州4部リーグに参加し、サッカーとスペイン語を1年間学ぶ。
一方、プノンペンはやや趣が異なる。カンボジアプロ1部リーグにカンボジア人を主体としたチームで参加し、日本スタイルの運営を行う。「日本のスポーツは競技においてもビジネスにおいてもアジアでトップクラス」と是永氏。現地の人々に日本のクオリティを伝え、スポーツビジネスを輸出しスケールさせる。
特に、海外の中でも東南アジアにかける是永氏の思いは強い。「これから海外のビジネスで一発逆転したいのなら、東南アジアぐらいしかない。国の発展は、まずはインフラ、第2に経済、スポーツや文化は第3のステージ。シンガポールは第3の発展期にさしかかっている。プノンペンやほかの国々はまさにこれから」。
直近では、シンガポール、バルセロナ、プノンペンなどの事業を合わせて年間売上高10億円が目標。だが、見据える先ははるか先、シンガポール証券取引所での上場、各国での事業拡大だ。日本のスポーツはマンガやアニメに続くクールジャパンとなるのか。是永氏はサッカー語が堪能な若者の登場を待ち望んでいる。
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