株価が暴落しても冷静にお金を増やす原則 今は上昇でも必ず「その日」はやって来る
2012年末の日経平均株価から見ると現在の水準は約2.3倍になっています。これなら元本割れしている人など、ほとんどいないだろうと思えます。
ところが、まだまだ資産運用の面で元本割れしている方が一定割合はいるのです。これだけ株価が上がっても元本割れしているというのは一体どういうわけなのでしょうか。
残念ながら、そういう方は多くの場合、リーマンショックでマーケットが大きく下がった時に怖くなってしまい、売却して定期預金に移して今日まで定期預金のまま保有し続けているような人です。大きく下げた時に売って損を確定し、そのままほとんど利息の付かない預金に入れているのであれば、その後の株価回復局面においてもリカバーできなかったのは当然でしょう。
「利益確定」も「損失限定」もなかなか難しい
よく、「高い時に売って利益確定しておけばいいのに」とか「大きく下がった時に思い切って買えばいいのだ」という意見を言う人もいます。しかし、実際にはなかなかそんなことはできません。
特に下がった場合、人間は「損」を避けたいと思う気持ちがとても強く、自分の資産が大きく目減りしている事実を突きつけられると、それを目の前から消したい衝動にかられます。売ってしまうと「損」を確定することになるのですが、それでもこれ以上に損が大きくなるかもしれないという恐怖状態から逃れたいと思うのです。
ましてや、「大きく下がった時に買えば良い」というのは理屈ではその通りですが、実際にはそんな勇気がある人はほとんどいません。それにリーマンショックの時には多くの人が職を失いかねないような状況になったわけですから、「株式投資どころではなかった」というのが現実です。
では、今後も起こり得る「マーケットの暴落時」にはどうすればいいのでしょうか。
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