景気急減速で状況一変! 就職戦線大予測2010

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【6.内定者フォロー】 経営者が直接語りかけ内定者を安心させる

内定辞退は今年も多かったが、数年前に比べると減少傾向だ。企業側の採用の工夫だけでなく、内定後のフォローが改善されたからだろう。が、来年は新たな課題が出てきた。不況到来で、特に金融や外資系、不動産、輸出メーカーに内定している学生は、内定取り消しや業績悪化、企業倒産の不安を持っているからだ。対策として、食事会やパーティなどの懇談会が挙げられる。さらに内定者は、厳しい環境下で会社がどう事業展開していくかを知りたいと思っている。これまで会社側の参加者は若手社員が中心だったが、懇親会などに社長や役員が出席し、現状や今後の経営の方向性を率直に語るといったことが求められる。

不況期ならではの内定者フォローとして見直されているが、企業側からの定期的な情報発信だ。社内の出来事や社長の発言などを、社内報やメールマガジンで伝え、内定者とその親たちへの安心材料としている。

会社見学会も重要だろう。勤務地となる可能性のある職場を見学させたり、職場体験をさせたりして入社への自信と安心を育む。

内定者サイトはここ数年流行しており、人事と内定者、若手社員と内定者との情報交換など多彩だ。中には、内定者だけの本音SNSまである。内定者が自主的に運営し、会社の将来や仕事の疑問や不安を解決していることで評価されているが、不正確な情報や噂などが飛び交うだけに人事担当者は注意が必要だ。

このように内定者フォローは、これまで入社することへの意思固めとモチベーションを高めさせるという目的があったが、今後は企業の存続性や業績面での安心感を与えることも課題となっている。


(週刊東洋経済)

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