元日本代表・市川大祐が馳せる指導者の想い 引退後、日々湧き上がる勝負の世界への渇望
森保監督の次は、市川と同じ2002年日韓ワールドカップ経験者の宮本恒靖監督(ガンバ大阪)らが日本代表監督候補という見方もある。
それだけに市川もナショナルコーチとして代表や日本サッカー協会の仕事に携わっていく可能性もありそうだ。
本人は「未来のことはまったくわからない」と前置きしつつ、「いつか自分がやっていたサイドバックを育ててみたい」という希望を口にしていた。
日本のサイドバックはすごく注目されている
「自分の後、日本代表の右サイドバックは加地(亮)君、内田(篤人=鹿島アントラーズ)選手、駒野(友一=アビスパ福岡)選手、酒井宏樹(マルセイユ)選手といった人々がプレーしてきましたけど、内田選手や酒井選手みたいに海外へ行って、欧州チャンピオンズリーグでも活躍した選手もいる。
長友(佑都=ガラタサライ)選手や酒井高徳(ハンブルガーSV)選手もそうですけど、海外から見ても日本のサイドバックはすごく注目されている。日本人は真面目だし、上がったら戻るとか求められている仕事をしっかりやる。そこは大きいと思います。
サイドバックは以前だったらスペースをカバーしながらどれだけオーバーラップできるか、クロスを上げられるかってところが重要視されていたけど、今はつないでゲームを作る仕事も多くなってきている。そういうことを踏まえながら、武器や特徴のある選手を育てたいですね。何でもできるバランスも武器だし、長友選手みたいな無尽蔵な走りも強み。そういうスペシャリティがあるのは大事なことですね」
実際、ロシアワールドカップの日本代表もサイドがカギを握っていた。とりわけ長友と乾貴士(ベティス)の左のタテ関係はセネガル戦(エカテリンブルク)の1点目など重要な攻撃の起点になっていたのは間違いないと市川は見ている。
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